「iOS 6」の新機能のポイントご紹介もひとまず今回で一区切り。最後に、完全な新機能「Passbook」とFacebook連携について簡単にみていく。掲載済みの「電話、Siri、メール編」「マップ、Safari、写真、iTunes編」と併せてお読みいただきたい。

Passbook

現時点ではちょっと寂しい状態のPassbook。とはいえ対応サービスが出そろえば便利な機能になりそうだ

お店の割引クーポンや飛行機の搭乗券、映画やイベントのチケットなどをまとめておけるサービスで、QRコードリーダーを使うなどして情報を読み込み、利用できるようになる。現在、対応アプリとしてダウンロードできるのは、MLBの試合をラジオで聞くことができるというもののみ。しかし、ぐるなびがすでに対応を発表しており、ぐるなびの割引クーポンがPassbook経由で利用できるようになりそうだ。TSUTAYAも対応を発表しているとのこと。今後も続々と対応サービスが名乗りを上げてきそうな気配だ。

なおPassbookについては、WWDC 2012でiOS 6が初めて公開された直後に詳細な解説記事を掲載している。Passbookに興味を持たれたのであれば、ぜひそちらもチェックしてみていただきたい。


Facebook連携

以前から言われていたFacebookの統合もようやく実装。先にTwitterで実現されていたように、iOSから直接Facebookへの投稿が可能になっている。例えばSiriで"Facebook"と呼びかけると、Facebookへの投稿用カードが開き、さらにそこに話しかけると音声から自動変換が行われる。Safariの共有ボタンにもFacebookが加わり、開いているWebページをそのまま共有することができるようになった。

SiriからFacebookを呼び出し、音声入力で内容を入力。キャンセルボタンを押すと、スタンプのように「キャンセル」と出てくるのは楽しい

新しいSafariで共有ボタンをタップすると、このリストが表示される。「Facebook」をタップすれば開いているWebページがFacebookで共有される

設定パネル

設定パネルの内容も細かく変わっている。呼び出しにくかったBluetoothがトップに来たのは筆者にはうれしい

最後にひとつ、設定パネルもご紹介しておきたい。ここでも細かな変更が行われており、呼び出しにくかったBluetoothはWi-Fiの下に出てくるようになった。またプライバシー機能では、写真や連絡先などの情報にアクセスするアプリが個別に表示され、確認しやすくなっている。

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以上でひとまず、iOS 6の新機能のポイント紹介は一区切りとさせていただく。マップの現状のように不満が残る点はあるが、iOS 6の対応拡大も進化もこれからだ。足りない部分や間違いを積極的にフィードバックしていくことで、より使いやすいOSになることを期待したい。