深夜枠に放送されるアニメは、朝や夕方放送のアニメに比べて自由度の高いこだわりの作品が多く、昨今多くの大人たちから支持されている。そこで、2010年に放送された深夜アニメの中から「成功したと思う作品」をアンケートで聞いてみた。※アンケートの中で「自分はオタクだと思う」と回答した視聴者によるランキングを発表する。

◆ガチオタ185名が評価する2010年度の深夜アニメはこれだ!(複数回答)
1位 『けいおん!!』(29.7%)
2位 『とある魔術の禁書目録(インデックス)II 』(17.8%)
3位 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(16.8%)
4位 『WORKING(ワーキング)!!』(15.7%)
5位 『荒川アンダー ザ ブリッジ』(15.1%)

 1位に輝いたのは『けいおん!!』。女子高生たちがバンド活動に打ち込んだり、練習せずにティータイムを過ごしたりする、ゆる~い日常を描いた『けいおん!』の第2期だ。主題歌・挿入歌がヒットチャートに名を連ね、社会現象になったことも記憶に新しい。「JKのリアルな生活感」(かず/男性/47歳/機械・精密機器/技術職)が魅力でもあるので、男性からの支持が圧倒的かと思いきや、なんとコメントのほとんどが女性。「充実している高校生活がうらやましかった。自分も軽音部の仲間に入った気になれて良かった」(マイチ/女性/23歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)、「最終回は号泣しました。これは普通に友達にもぜひぜひ勧めたいです!!!!」(りさぽん/女性/23歳/警備・メンテナンス/事務系専門職)と、自分の青春時代に重ねて楽しんでいた人が多いようだ。女性に支持されたことも、大ヒットにつながった理由のひとつかもしれない。

 2位は鎌池和馬氏による大人気ライトノベル原作の『とある魔術の禁書目録II 』。科学(SF要素)と魔術(ファンタジー要素)が混在した世界を舞台にした人気バトルアクションの第2期で、「世界観が面白い」(とざ/男性/28歳/自動車関連/技術職)、「厨二病くさくていい」(ゴリラゴリラ/男性/25歳/小売店/販売職・サービス系)、「ありえない設定がよい」(but/男性/46歳/ソフトウェア/技術職)と、型破りな世界観を評価する声が集まった。劇場版の制作も決定しているので、まだまだ人気は続きそうである。

 3位の『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は、ごく普通の男子高校生の兄が、リア充なのにオタクな妹に振り回されるコメディー。「兄貴がドジすぎる」(乾鳥頭/男性/35歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)というツッコミのほか、「妹のオタクっぷりとハジケっぷりと作品随所にあるネタっぷりが面白かった。私もツンデレしたくなるようなお兄ちゃんがいたらな……なんて思いつつ毎週楽しみにしてました」(みらい/女性/29歳/電機/秘書・アシスタント職)というオタク女性ならではの感想も寄せられた。こちらは第2期の制作が決定しているので、今後の展開に期待したい!

 4位の『WORKING!!』は北海道にある架空のファミリーレストランを舞台にしたコメディー作品。こちらには「キャラがそれぞれ個性的なので、見ていて飽きない。ファミレスのバイトが少し楽しくなるかもしれない作品」(ゆう/男性/27歳/情報・IT/技術職)、「原作からのファンですが、あの4コマをよくあそこまでうまくまとめてアニメ化したと思う。実は、アニメのイベントに実際に参加したのはこの作品が初めて!」(MA-坊/男性/31歳/小売店/販売職・サービス系)という熱心なファンからのコメントもあった。

 5位の『荒川アンダー ザ ブリッジ』は、「原作未読のまま(同作者の『聖☆おにいさん』は大好き)見て、その後原作を少し読みました。演出がアニメならではに切り替わっていて、原作とはまた違った魅力(けれど方向性は一緒のもの)を見せてくれていたと思います」(うーめん/女性/23歳/ソフトウェア/技術職)という原作者・仲村光氏のファンからのコメントや、「シュールで面白かった」(翔ちゃん/女性/34歳/その他/その他)、「ノリが予想外すぎて飽きなかった」(k/女性/29歳/商社・卸/その他)と、独特のノリにハマった人が多かったようだ。次回はランキングがガラっと入れ替わった非オタ編のTOP5を紹介する。

※アンケート
調査時期:2012年4月20日~4月27日
調査対象:マイナビ ニュース会員
調査数:男女664名
調査方法:インターネットログイン式アンケート