本稿をご覧の方は既にWindows 8 Consumer Previewのインストールが完了していることでしょう。まだお済みでない方は前回前々回の記事をご覧ください。さて、インストール完了後は必ずWindows Updateを実行しましょう。既に発見されているセキュリティホールを修正する更新プログラムが配布されていることもありますが、Windows 8 Consumer Previewが検出したハードウェア用デバイスドライバーを導入できるからです。

筆者は検証用に実機と仮想環境にWindows 8 Consumer Previewを導入しましたが、実機ではネットワークデバイスやオーディオデバイス用ドライバーが更新されました。必ずしもすべてのハードウェアがサポートされるわけではありませんが、Windows Updateを実行することで、Windows 8 Consumer Previewのパフォーマンスをもっと引き出せる可能性があります(図01~04)。

図01 Metroデスクトップの「デスクトップ」をクリックします

図02 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「wuapp.exe」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図03 Windows Updateが起動したら、ナビゲーションウィンドウにある<更新プログラムの確認>をクリックします。後は通常の操作と同じく列挙された更新プログラムを導入してください

図04 こちらは実機にインストールしたWindows 8 Consumer Previewの更新履歴。いくつかのデバイスドライバーが追加されていることを確認できます

また、筆者は所有していないため確認していませんが、AMD製ビデオカード向けとして、WDDM 1.2に対応したAMD Catalystが公開されました。同デバイスをお使いの方はお試しください。

ところで多くのユーザーはMicrosoftアカウント(旧Windows Live ID)のユーザー名に日本語を用いているかと思いますが、Windows 8 Consumer Previewインストール時は注意しましょう。筆者も日本語表記で同アカウントを使用していましたが、この状態でWindows 8 Consumer Previewのインストールを行うとユーザーフォルダーが日本語表記になってしまうからです(図05~07)。

図05 Windows LiveでMicrosoftアカウントのユーザー名をローマ表記に変更します

図06 するとMetroデスクトップに表示されるユーザー名もローマ字表記に変更されました(再ログオンが必要です)

図07 ただしユーザーフォルダーは日本語名が使われています

Windows LiveなどWebサイトから表記名を変更することで、Windows 8 Consumer Previewの表示名も変更されますが、ユーザーフォルダーは変更されませんでした。古くからWindows OSを使ってきた方ならご存じのとおり、フォルダー名に2バイト文字が含まれている場合、何らかのトラブルが発生しないとも限りません。ユーザーフォルダーを変更するチューニング方法も存在しますが、レジストリ操作などテクニックを要しますので、今回はインストール時の注意点として紹介するにとどめます。なお、アップグレードインストール時にローカルアカウントを使用し続けた場合、本問題は直接関係ありません。