2011年8月にソロアーティストとしてスターチャイルドレーベルよりデビューをはたした声優・喜多村英梨。11月にリリースされた2ndシングル「紋」に続き、2012年2月8日には3rdシングルとなる「Happy Girl」が発売となった。

2/8にリリースされた「Happy Girl」(初回限定盤)のジャケットイメージ

TVアニメ『まよチキ!』のオープニングテーマ「Be Starters!」、『C3-シーキューブ-』の後期オープニングテーマ「紋」に続く3rdシングルは、現在放送中のTVアニメ『パパのいうことを聞きなさい!』のオープニングテーマ。『パパのいうことを聞きなさい!』では小鳥遊美羽役としても出演中の喜多村が歌う「Happy Girl」は、作品の世界観とマッチした明るくキュートなガールズポップとして、注目を集めている。

そこで今回は、3rdシングル「Happy Girl」では、1st、2ndとも異なる、新たな表情を見せる喜多村英梨が語ったメッセージを紹介しよう。

喜多村英梨が語る3rdシングル「Happy Girl」

――3枚目のシングルとなる「Happy Girl」が発売されました

喜多村英梨

喜多村英梨「アーティスト活動を始めてから、ずっと前のめりに制作を進めていたので、やっと世に出た! みたいな印象があります。『Happy Girl』の場合、プロモーションビデオにせよ、ジャケ写にせよ、実は2011年11月の喜多村なので、ようやく11月の喜多村をさらせるんだなって(笑)」

――これまでの2枚と違って、かなりポップ色の強い『Happy Girl』ですが、初めて聴いたときの感想はいかがでしたか?

喜多村「喜多村サウンドに関しては、基本的にデモの段階から参加させていただくようにしているのですが、今回も『パパのいうことを聞きなさい!』という作品について、小鳥遊美羽というキャラクターのオーディションも含めて、ある程度、自分なりのイメージが固まった状態で楽曲選びをさせていただいたので、どのサビが『パパ聞き!』らしいのか? 自分の描きたい女子力高めのサビなんだろう? そういうことを中心に考えながらのコンペでした」

――まずは『パパ聞き!』のイメージありきということで

喜多村「作品のポップで明るい映像、若い女の子たちがスキップしながら歌っているような映像、そんな映像にバシッとはまりそうなテンポ感を重視しつつ、厳選に厳選を重ねて、勝ち残ったのがこの子になります。あとは、そこにどのような詞をあてるのか? そしてどのように歌えば『パパ聞き!』ソングであり、美羽のキャラクターソングにもなれるような、作品にドップリとはまった歌になれるのか? ある意味、アーティスト・喜多村が歌う公式同人を作っている感覚でした」

――いかにアニメのイメージに寄せた曲にできるかということですね

喜多村「曲はもちろん、ジャケットでも美羽ちゃんがはいているチェックのスカートとか、赤いイメージを押さえ、PVでも、美羽ちゃんがおしゃれ好きという設定をお借りしつつという感じで、『パパ聞き!』はこういう作品であり、美羽はこういうキャラクターであり、それを踏まえた中で、自分はどういった方向性でやってみたいのか? 今回はある意味、『パパ聞き!』の"ファン目線"に立って制作にあたった感じですね。ちょっとコスプレイヤーの気持ちに似ているかもしれません」

――そういった意味では、これまでにアーティスト・喜多村英梨として見せてきた姿よりも、かなり可愛い感じで攻めていますよね

喜多村「声優であり、役者である喜多村英梨が、歌というフィールドで活動するにあたっては、自分の持っている引き出しをどのように歌で表現できるか? というところに重きを置いているわけですが、うれしいことに、タイアップという目指すべき方向性や目標が見えやすい状況下で、これまでリリースさせていただけている。だったら、自分の我を通すだけではなく、せっかく役者としても関われていて、聴いてくださる方よりも、多少なりとも早く、作品について触れられる立場にあるのなら、その魅力や世界観を、自分の歌を通して拡散していきたい。今回の『パパ聞き!』という作品で言えば、自分が演じている美羽というキャラクターは、とても華奢で女の子らしくて、自分の持っていない魅力が詰まっているわけですよ。これは作品自体にも言えることで、とても可愛くて明るい世界観に、私自身がすごく魅力を感じているので、タイアップでオープニングテーマを歌う以上は、その魅力を歌でもしっかりと伝えていきたいという思いが、いわば正義感のような形で私の中にはあります」

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