専用フラッシュメモリにより、休止状態から最短約6秒で復帰

Aspire S3の特徴的な機能として挙げられるのが、「Acer Instant On」と「Acer Instant Connect」である。Acer Instant Onは、スリープや休止状態から素早く復帰する機能であり、スリープからなら最短約1.5秒、休止状態からでも最短約6秒で復帰するという。一般的なHDD搭載ノートPCでは、スリープからの復帰は約2秒、休止状態からの復帰には約25秒かかるとされており、Aspire S3では、特に休止状態からの復帰が高速化されている。

スリープから休止状態へ移行するまでの時間は、120分と480分から選択できる

一般的なノートPCの休止状態は、メモリの内容をHDDやSSDへ退避し、復帰時にはその内容を再びメモリに読み込むのだが、Aspire S3ではメモリ内容を退避するための専用フラッシュメモリが搭載されているため、HDD搭載モデルでも素早い復帰を実現しているのだ。

実際にテストしたところ、スリープからの復帰は約1.5秒で、休止状態からの復帰は約7秒であった。なお、スリープ状態で一定時間が経過すると自動的に休止状態へ移行し、バッテリの消耗を抑えるようになっているが、その移行までの時間は専用ユーティリティによって120分と480分から選択できる。休止状態での消費電力は非常に低く、約50日間もバッテリが持つので、しばらく使わなくても、すぐ元の状態に復帰できるのは便利だ。

もう1つのAcer Instant Connectは、スリープや休止状態から復帰したときに、無線LANアクセスポイントに素早く再接続する機能だ。通常は、近くにあるすべてのアクセスポイントをスキャンしてから再接続を行うが、Acer Instant Connectでは、以前接続したアクセスポイントを記憶しておく。スリープ/休止状態から復帰後、そのアクセスポイントが見つかった時点でスキャンをやめて接続するため、通常の約1/4の約2.5秒で接続できる。Acer Instant Onとあわせて、モバイル利用での使い勝手が大きく向上する機能だ。

パフォーマンスやバッテリ駆動時間も十分

参考のために、いくつかベンチマークテストを行ってみた。利用したベンチマークテストプログラムは、「PCMark 7」と「PCMark Vantage」である。結果は下の表に示した通りだ。超低電圧版Core i3とHDDを搭載したノートPCとしては標準的な性能であり、Webブラウズや文書作成などの作業を行うには十分なパフォーマンスだ。

■ PCMark 7 ■ PCMark Vantage 64bit
PCMark score 1554 PCMark Score 3930
Lightweight score 1262 Memories Score 2644
Productivity score 820 TV and Movies Score 2773
Creativity score 3175 Gaming Score 2970
Entertainment score 1643 Music Score 3882
Computation score 6126 Communications Score 3452
System storage score 1390 Productivity Score 3181
HDD Score 3422

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果は、プロセッサが「5.1」、メモリが「5.9」、グラフィックスが「4.5」、ゲーム用グラフィックスが「6.1」、プライマリハードディスクが「5.9」であり、パフォーマンスのバランスもよい。

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果。グラフィックスが「4.5」で一番低いが、他は「5」を超えており、バランスはよい

BBench 1.01(海人氏作)を利用して、バッテリベンチテストも行ってみた。Windows 7の電源プランは「バランス」で、液晶輝度は「中」、無線LAN経由で1分ごとにWebアクセス、10秒ごとにキー入力を行う設定で計測したところ、5時間10分という結果になった。無線LANを常時オンで5時間持てば、バッテリ駆動時間も満足できるレベルだ。

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