国民的アイドルとしての地位を完全に確立し、その勢いは留まるところを知らないAKB48。先般行われた「24thシングル選抜じゃんけん大会」で準優勝を勝ち取ったチームKのメンバー、藤江れいなが今、新たなステージへの挑戦を始めた。オムニバスショートムービーでのマネキン少女役、映画『縁切り村』での初主演……女優としての大きな一歩を踏み出した藤江に女優としての自分、演じるということ、そしてAKB48の舞台裏について聞いた。

撮影当日は雨の予報だったが運良く晴天に恵まれた。秋晴れの渋谷をのびのびと歩く藤江れいなは誰よりも光を放っていた

驚きの役柄で映画に初主演

――今日は映画や演技することについていろいろお伺いしたいと思います。10月15日に封切られた映画『縁切り村』が初主演映画なんですよね?

藤江「はい! やっぱり女優をお仕事にしているからには、主演をやるって、夢だと思うんです。今回主演をさせていただいて、私自身もすごい嬉しかったし、ファンの方もとにかく喜んでくださったので、とっても嬉しかったです」

――それまで演技の経験は?

藤江「昨年、舞台をやらせてもらったり、あと、ショートムービーだったり、ドラマにゲストで出させていただいたりですね」

――初主演ということで演技にも気合が入ったと思いますが、事前に勉強などはされたんですか

藤江「勉強っていうよりも、大好きなドラマを観ながら、これはこういう風にすればいいんじゃないかとか考えたりはしましたね」

――昔からドラマはお好きなんですか?

藤江「大好きです! いちばん好きなのは『南くんの恋人』。深田恭子さんが主演で、突然小さくなってしまった女の子のお話なんですけど、そういう現実にはありえない役が大好きなんです! 今回『縁切り村』でまさかの縁切り様(※)の役で(笑)。その後にショートフィルムも撮ったんですけど(※2)、それもマネキン役なんです! 人間役は全然やってないですね(笑)」

※1 : 親しい人の仲を切り裂く恐ろしい怨霊
※2 : 『マネキン少女』。11月12日に公開されるオムニバスショートムービー「イトーチューブ Short Movie Collection」に収録

――あはは。では、人間役としてやってみたいキャラはありますか?

藤江「そうですね、学園モノとかに憧れます! 私、もう高校3年生なんですよ。もうすぐ卒業なんです。ちょっと寂しいんです。ドラマのなかだとずっと学生でいられるじゃないですか」

――学生生活、充実してますか?

藤江「高校はAKBの活動とかもあって、そんなに行けてないんですけど、中学校は凄く楽しかったです。でもドラマの中だと、実際の学生生活とはまた別の、もう1つの青春を体験できるっていうか(笑)」

ひとつひとつの質問に言葉を選びながら丁寧に答える様子が印象的

映画初出演&初主演の重責と苦悩を次項で吐露!→→続きを読む