デジタルカメラの進化により、誰でも気軽に高画質な写真を大量に撮ることが可能になった昨今。これまでプロフェッショナルが主なユーザーであったデジタル一眼レフカメラも比較的手に入りやすい価格となり、多くのアマチュアユーザーも手軽に本格的な写真撮影を楽しんでいる。当然、撮影した写真はプリントして楽しむこともできるが、インターネットを介して簡単に共有できるのはデジタルならではの大きなメリットといえるだろう。そこで、今回のレポートでは、写真を共有することのできる便利な各種Webサービスについて、まとめて紹介してみたいと思う。
flickr
米Yahoo!が運営する大定番の写真共有サービス。世界中のクリエイターが撮影した写真を閲覧して楽しむことができる。利用には、米Yahoo!アカウントが必須であったが、Google/Facebookアカウントでのログインにも対応し、さらに利便性が向上した。インタフェースが、すべて英語なのがやや難点だが、月間300MBまでの写真とふたつのビデオを無料でアップロード可能。また、年間わずか24.95ドルで無制限の写真(最大20MB)と無制限のHD動画(最大90秒/500MB)をアップロードロード可能なProアカウントも用意されており、そのコストパフォーマンスは非常に高い。すべての写真をflickrに同期させておけば、パソコンやハードディスクの故障といった万が一のトラブルの際にも、大事な写真を失うことがなく安心だ。
Picasa Web Albums
「Picasa Web Albums」は、撮影した写真をオンラインで簡単に共有可能なGoogleによるフォトストレージサービス。利用にはGoogleアカウントが必須となるが、基本的な利用料は無料。保存容量は1GBとなっており、有料にて容量を増やすこともできる(20GB/年間5ドル)。ただし、800×800ピクセル以内(Google+に登録済みの場合は、2048×2048ピクセル以内)の写真や15分以内の動画は、無料の保存容量にカウントされないので、さらに有効に活用が可能。別途、無償にて配布されている「Picasa」ソフトウェア(Win/Mac)を使用することで、写真の編集や管理、ワンクリックでのアップロードまでを一括して行えるのでオススメ。
フォト蔵
日本を代表する写真共有サービスのひとつである「フォト蔵」は、簡単に写真(JPEG/GIF/PNG、最大10MB)や動画(WMV/AVI/MPEG/MOV/FLV/MP4、最大100MB/20分)を投稿・共有することができる無料のフォトアルバムを提供する。写真を知人や友人と共有するだけでなく、日記やコミュニティなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)機能も充実しており、共通の趣味や好みを持つ人と交流を広げることができるのも大きな特徴。また、提携しているプリントサービス各社を利用して素早くプリントやフォトブックの有料注文も行える。なお、基本的な月間の合計アップロード容量は1GB(写真・動画の枚数は無制限)までとなっている。国内発のサービスだけであり、日本語での解説やサポートも十分で、初心者でも安心して利用できる。
Eye-Fi View
「Eye-Fi View」は、写真や動画をパソコンやお気に入りのサイトに自動でアップロードしてくれる便利なWi-Fi内蔵メモリーカード「Eye-Fi」の製品ユーザーに無償で提供されるパーソナルクラウドサービス。パソコンやiPad、スマートフォンからWeb版のEye-Fi Centerにアクセスすることで、ユーザーは意識することなく、いつでもどこでも7日以内にアップロードされた写真を簡単に表示/共有/ダウンロードすることができる。写真共有の際には、プライベートなURLが自動的に発行されるため、面倒なログイン作業なしにフルサイズの画像を取得でき、便利だ。なお、無期限/容量無制限の有料プレミアム会員(月額480円または年額4,800円)も用意されており、一般的なオンラインフォトストレージに近い感覚でも利用可能。
Twitpic
Twitterへのメッセージ投稿などの際に、写真を共有するために利用されることが多いため、Twitterの専用クライアントアプリからでないと利用できないと思っているユーザーも多いのでは? 実は、Webブラウザを使ってサイトから写真をアップロードしたり、写真を添付したEメールを所定のアドレスに送信することでもアップロード(Twitterへの投稿や位置情報の添付にも対応)が可能となっている。最大10MBまでのGIF/JPG/PNG形式の画像、さらに1分30秒までの動画も共有が行えるので、友達同士でのちょっとした写真のやりとりなどにも最適。最近では、Twitterによる写真共有サービス開始の噂もあり、今後の同サービスの展開にもぜひ注目したいところだ。
