――新たなコントのキャラクターも楽しみですが、今後の活動は?

なだぎ「芸人とか役者さんとかいろんな人とコラボしたコントイベントをやってみたいですね。あと、映画とかドラマとか形に残るものもやりたい。『サナギ』の帯にコメントを寄せてくださった竹中直人さんが『一緒に映画やりたいね』と言ってくださってるので、実現すればいいなと」

――映画を撮るとしたら、どんな作品をやりたいですか?

なだぎ「やっぱり、バカバカしいもの。『別に意味なんていらない』っていうくだらないものがやりたいですね。竹中さんとはそこでも考えが一致してて。竹中さんが『サナギ』を読んで『やっぱり俺の若いころと似てるわ』と言ってくださったんですけど、昔から大好きだった方なのですごくうれしかったですね」

――なだぎさんが映画で演じる役柄も楽しみです。

なだぎ「『刑事物語』という映画で武田鉄矢さんが演じた片山元っていう役が僕の永遠のヒーローなんですけど、そんなどんくさいけど熱くて、いつも空回りしてるみたいなキャラクターはやってみたいです。そういう人が何かを探していくロードムービーとかいいですね。その中での役者さんとのかけ合いで生まれる"リアル"を感じてもらえるような作品ができたら」

――ザ・プラン9のコントを見ていると、なだぎさんの独特な動きにどうしても目が行ってしまいます(笑)

なだぎ「あれでも『ちゃんと団体行動しよう』って気は遣ってるんですよ(笑)。でも芸人なんで、決められたことをやるだけじゃなく、ぶち壊したいという気持ちは常にあって。昔から好きだったドリフターズさんや竹中直人さんの影響もありますね。本筋とはあまり関係ない細かい動きをしてるのがずっと気になってたので、その記憶が無意識に出てしまってるんだと思います」

――なだぎさんは筋力を必要とする動きが多いですよね。筋骨隆々ですけど鍛えてるんですか?

なだぎ「それがまったく鍛えてないんです。もともと筋肉がつきやすい体みたいで、なかやまきんに君に『なだぎさんの体を僕に3年ください。アメリカ行って鍛えましょう!』って言われたことあります(笑)。昔からやらんでいい動きばっかりやってたので、それの蓄積かなと。ただ、40歳になって後遺症が出てきてますけどね。腰が痛いとか首が痛いとか…」

――ムチャな動きの後遺症が今になって!?

なだぎ「やたらとマッサージに行ったりしてます。人間の体って劣化していくんやなと。でも、まだまだムチャな動きをやり続けていきたいですけどね(笑)」