約13kmの縦走路を行く

山デビューから3カ月。これまでの最高歩行距離は10kmほど。毎週末山に登っているおかげで少しずつ脚力もアップしてきたので、「もう少し歩いてみよう」と奥高尾にある景信山~堂所山~陣馬山の13kmほどとなる縦走路にチャレンジした。今回はワンバーナーのデビューも兼ねている。

こちら、小仏バス停

今回のルート、実は高尾山から陣馬山へと続く縦走路の一部。このルートは18.5kmとかなりの長距離なので、念のため次回以降へと繰越することにした。景信山へはJR高尾駅北口から出ている小仏行きバスに乗って終点の小仏バス停で下車、そこから小仏峠方面へと道なりに歩いていくと登山口があり、ここからゆっくりあるいても1時間弱。それほどゆるさかな坂道なので、楽しく登ることができる。しかし、木々に囲まれた道が多いので、張り出した根には注意したいところ。

小仏バス停から小仏峠に行く途中にひっそりと登山口。ここから景信山に向かいます

途中、分かれ道があり、地図を見ながら立ち止まっていると、おじいさんが「左は巻き道。景信山の山頂には行けないよ」と教えてくれた。赤いチェックのネルシャツを着た若々しい格好のその人は、聞けば77歳とのこと。高尾~陣馬山エリアで、年間80回の登山を目標にしているのだという。今日のコースは、「一旦陣馬に行って高尾に行く」。「高尾からはケーブルカーで? 」と聞くと、「馬鹿いっちゃいけないよ! 登山に来てんだからケーブルカーなんて使わない!! 」と言い放っていた。18.5kmのコースを躊躇した私とはレベルが違った。

登山口についたころには既に暑くてフリースを脱ぐ。半袖&長袖シャツにジャケットで十分

景信山はまだまだ。ひたすら登り続ける

景信山の茶店で山の幸に舌鼓

大きななめこがたっぷり入ったなめこ汁と山菜の天ぷら

しばらく登り続けると視界が少し開けた道へと変わり、トイレを左手に見ながら登ると景信山山頂(標高727m)だ。八王子市街が見え、天気の良かったこの日は新宿の高層ビル群も望めた。ごはんタイムはもう少し先を予定していたが、茶店のメニューを見ているとガマンできず、山菜の天ぷらとなめこ汁をオーダー。山菜はサクサクの揚げたて食感とほろ苦い風味が絶妙。あっさりと塩でいただく。なめこ汁は特大なめこがこれでもか! というほど入っていた。少し柚子の風味もして、身体ポカポカ。今まではお弁当持参だったので山の茶店で食事をするのはこれが初めて。そのおいしさに感動しつつ、山の幸でエネルギーチャージ完了。景信山山頂を後にした。

景信山山頂からは八王子市街や新宿方面も望める