メガハウスは、発売30周年を迎えた今年、東京都港区のお台場メディアージュアトリウムにて、ルービックキューブの発売日でもある7月25日(日)にルービックキューブの早揃えを競う「ルービックキューブ発売30周年記念 メガハウスカップ」を開催した。

会場は大会出場者や一般来場者で大いに賑わった。写真は競技中の模様

今回の競技は、「3×3×3 ルービックキューブ」での6面を揃える速さを競う「スピードキュービング」で行われ、現世界チャンピオンの選手をはじめ、8歳~77歳まで101名が出場。日ごろ磨いた技を競いあった。

大会は全選手が参加した予選の後、上位24名が準決勝に進み、さらに上位6名での決勝が行われ、アベレージ記録10秒48で田渕雄夢選手(17歳)が優勝。上位3名の平均タイムも世界で最速となり、世界一ハイレベルな大会になったと言えるだろう。

前列中央が田渕さん、同左が佐島さん、同右が大村さん

<「ルービックキューブ発売30周年記念 メガハウスカップ」結果>
部門 順位 入賞者 年齢 記録
3×3×3部門 優勝 田渕雄夢(たぶちゆうむ)さん 17歳 10秒48
準優勝 佐島優(さじまゆう)さん 19歳 10秒55
第3位 大村周平(おおむらしゅうへい)さん 19歳 10秒80

あわせて今大会では、1981年開催の第1回全日本キュービスト大会優勝者である北島秀樹氏がゲストとして登場。当時16歳の写真を見ながらの30年前の話に、来場者も熱心に聞き入っていた。北島氏は何十年ぶりかに大会を見て、その速さに驚いていた様子。最後に、北島さんにとってルービックキューブは? という問いには「彩りを添えてくれた物」と語り、トークショーを締めくくった。

このほかにも会場には、一般来場者も参加できたルービックキューブ体験コーナーなども設置され、多くの人が楽しめた大会になったようだ。

北島秀樹氏トークショー

ルービックキューブ体験コーナー

さらに大会前日の7月24日(土)には、3×3×3部門以外の種目の競技大会が別会場で開催されており、3×3×3片手部門ではこちらも田渕雄夢さんがアベレージ記録16秒11をたたき出し、世界新記録を樹立。本人からは「あまり意識していなかったが世界記録が出てびっくりで嬉しいです」とコメントが発表されている。また、5×5×5部門では3×3×3部門の第3位に輝いた大村周平さんが、単発記録1分06秒93という記録を残している。

日曜日ということもあり、多くの親子連れが会場に足を運んでいた