新宿駅からのアクセス抜群「小田急ホテルセンチュリーサザンタワー」

「窓から列車が見えるホテル」が人気だ。鉄道ファンには古くから口コミやネットで話題となっていたけれど、最近はホテル側も「トレインビュープラン」を用意している。そのなかでも人気の高いプラン、東京・新宿の「小田急ホテルセンチュリーサザンタワー」で用意している「まるでNゲージトレインビュー宿泊プラン/朝食付き」を体験した。いやぁ絶景かな絶景かな。窓辺にずっと佇んでも飽きない眺め。やみつきになりそうだ。

新宿駅サザンテラス口。小田急サザンタワーはJR東日本本社の隣にある

付近の地図(Googleマップより)。青い線は東側の部屋「スーペリア」の視界、赤い線は「コーナーダブル」の視界

今回体験した部屋は22階の「コーナーダブル」だ。22階は同ホテルの客室ではもっとも低い。しかしそれがいい。一般的にはもっと高い階が好まれるというけれど、あまり高いところに行くと電車の屋根しか見えなくなる。電車の顔もよく見たいなら低い階がいい。というわけで、「まるでNゲージトレインビュー宿泊プラン」は、低い階の部屋から埋まるという。低いといってもそこは地上から100mの高さだ。早速、景色を眺めよう。ドアを開け、部屋のカーテンを開ければ、ご覧の通りの大パノラマになっている。

「まるでNゲージトレインビュー宿泊プラン/朝食付き」プラン概要
期間: ~2010年8月31日
客室: スーペリアダブルルーム・スーペリアツインルーム(31平方メートル)もしくはコーナダブルルーム(34平方メートル)。全室22階以上の高層階
朝食付き
料金: 1名1室19,800円~、2名1室11,000円~

「コーナーダブル」の室内から東側と南側の眺め

窓際に寄ってみた。東側には東京スカイツリーが間近に(左) 南側はドコモビルの存在感が大きい。時計が便利(笑)。遠くに六本木、品川のビル群を望む

見下ろしてみた。東側は湘南新宿ラインのホームが見える。南側は代々木駅と小田急南新宿駅が視界に入った

正面にドンと建っているビルは「ビッグ・ベン」……ではなく、NTTドコモ代々木ビル。見下ろしたところがJR代々木駅。真下から出ている線路は小田急線で、右手に南新宿駅が見える。JR線は右から山手線、中央線緩行(総武線各駅停車)、中央線快速線、埼京線(湘南新宿ライン)となっている。東側に移動すると新宿駅の南側だ。山手線、中央線のホームは北側の奥なので見えない。しかし、湘南新宿ラインの特急系統が使う5~6番ホームが見える。その向こう側に埼京線(湘南新宿ライン)の島式ホームが2本ある。視点を上げていくと新宿高島屋。さらに上を見ると、遠くに建設中の東京スカイツリーも見えた。残念ながら、東京タワーはドコモ代々木ビルに隠れてしまい、2つのタワーを同時には見られない。

このプランでは、部屋は新宿駅に面した「スーペリアツイン」「スーペリアダブル」と、東南角部屋の「コーナーダブル」が用意されている。「スーペリアツイン」「スーペリアダブル」だと小田急ロマンスカーが見えない。しかし、新宿駅をすべて視野に入れられるから、中央本線の甲府・松本方面、湘南新宿ライン経由の高崎線方面の発着が見える。遠くに西武新宿駅も見える。新宿の繁華街もこちらの方向だから夜景も賑やか。「コーナーダブル」は小田急線がバッチリ見える。ただし、新宿駅は南側半分しか見えない。鉄道の景色で選択するならば「中央本線+高崎線+西武鉄道」または「小田急」という判断基準になるだろう。どちらも甲乙つけがたい。

偶然にも前日に「スーペリア」に宿泊した友人がいた。彼の話を元に「スーペリア」の景色を予想してみる。新宿駅北側方面は遠くに西武新宿駅が見える(左: ロビー階から)。東側は正面に新宿駅。右は代々木駅まで見えて、中央線の大カーブも望める(右: 部屋から大川成司氏撮影)