残業減、各種手当てカットは当たり前。ボーナス無し、定期昇給も見込み薄の現状を、サラリーマンが乗り切る手段として関心が高いのが副業。しかし、二足のわらじをはくことになるのだから、それなりの覚悟や心の準備が必要だ。まずは、副業を始める際に気をつけたいことを整理してみよう。

  1. 就業規則を確認し、リスクとメリットを整理する
  2. 何のために副業をするのか…目的を明確に
  3. 疲労、ストレスを感じるほど無理をしない
  4. 破綻しないスケジュールを組む
  5. いつ辞めても構わない、くらいの気軽な気持ちで
  6. 副業に関しては、あまり他言しない

本業のほかに収入源を持つことは賢い選択だが、副業をすることで時間や体力などの面で本業に差し支えるようでは本末転倒。副業を希望する人が多いことを逆手に取った、詐欺商法も横行している。簡単に稼げる仕事はないことを肝に銘じ、しっかりリサーチをした上で自分に合った仕事を見つけたい。

手っ取り早く、しかも確実に稼ぎたいなら

副業といってもいろいろな仕事がある。まずは資格や適正などを問わず、時間を割くことで確実に収入に結びつく仕事をピックアップしてみた。

■短期に強い派遣会社に登録

副業としては、一番確実に収入に結びつきやすい。販売や軽作業など職種はさまざま。所持している資格や本業のスキルなどを活用すると、思わぬ高給副業に巡り会えることも。週末や夜間など、時間帯を含めて仕事を選べるのがメリット。

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ショットワークス
ジョブセンス

■飲食店、コンビニ

自分のスケジュールに合わせて働きやすい。インターネットなどよりも、自宅近くで通りがかりに見つける方が確実で長続きしやすい。コンビニの場合、夜間は男性に限られる。早朝、深夜は時給が高いのがメリット。

■結婚式、葬儀などの代理出席

知人を装って、結婚式や披露宴、葬儀、合コンなどに代理で出席。依頼人との関係は、あらかじめ細かく設定を用意してくれるので安心。出席する場に合わせた洋服が必要。

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アクティング・エージェント・サービス

■運転代行

お酒を飲んだ人に変わって運転し、家まで送り届ける。週末や年末年始などに需要が多い。2種免許を持っていると、さらに時給がアップ。求人情報誌や求人サイトで、自宅近くの会社を探すのが手っ取り早い。

■試験監督

予備校などが行う模擬試験や資格試験の会場で、設営から監督、片付けまでを行う。土日の実施が多いため副業向きだが、立ちっぱなしのことが多く、拘束時間も長め。予備校や専門学校での直接募集や、短期専門の派遣会社などで募集している。

■メール便やカタログ配達

宅配便会社が扱うメール便やカタログを配達する仕事。アルバイトのように時給で働く、または1冊あたりの配達単価を設定し請け負う2通りの働き方がある。宅配会社のホームページで直接募集していることが多い。

■ポスティング

広告チラシを、個人宅の郵便受けやマンションの集合郵便受けに直接投入する仕事。自分の都合に合わせて働くことはできるが、徒歩や自転車での配布になるので体力は必要。求人サイトなどでポスティング業者が募集している。

収入よりも「楽しさ」を重視するなら

本業の勤務時間以外を有効に使いたい、気分転換に違うことをしてみたいなど、収入増を重視するのでなければ、副業にできる職種はさらに増えてくる。仕事によっては思わぬ高収入を得られることもある。

■ウェブライター

これまで培ってきた知識や経験をもとに、記事を作成する仕事。好きな分野を登録し、原稿依頼が来たら期日までに書いて納品すると報酬がもらえる。ライターとしての経験は問われないので、書くことが好きなら大丈夫。

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ウェブライター・ジェイピー

■ミステリーショッパー

覆面調査員として、飲食店や小売店を調査する仕事。収入は使用額相当なので、実質の稼ぎは謝礼として付与されるポイント程度の場合が多い。レポート提出などの手間はあるが、いろいろな店に行けることを楽しみにできる人なら向いている。

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ミステリーショッピングリサーチ

■ゲームテスター

ゲームのプログラムに不具合がないかをチェックする仕事。ゲームをプレイするだけの楽なバイトと思われがちだが、実際はかなりハード。24時間態勢で作業を行っている会社もあるので、深夜や早朝でも可能。求人サイト以外に、各ゲーム会社のホームページでも募集している。

■せどり

古本や中古CD、DVDなどを、安く買って高値で売り利ザヤを稼ぐこと。まずは、自宅にある不要品を処分することから始めてみては。古本などを安く買える店を開拓すること、高く売れるものを見極める眼を養うことがポイント。

■エキストラ

映画、TVドラマ、CMに通行人などとして出演したり、バラエティ番組の観客として番組を盛り上げる仕事。案件ごとに拘束時間や収入はさまざま。エキストラ会社に登録し、仕事の紹介や募集情報を入手するのが一般的。

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アプローズ

(文 : 鈴木弥生)