【レポート】
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模型店「道楽ぼーず」店主の鈴木宏一さん |
鉄道模型を始めてみたい、再開したいと思いながらも、予算やスペース、電気の知識、家族の理解などハードルは数多い。しかし、自分の条件の中から楽しみ方を選べば、誰にでも手が届くのだ。そこで、鉄道模型の初歩的な楽しみ方について、埼玉県飯能市の模型店「道楽ぼーず」の店主・鈴木宏一さんにお話をうかがった。
電気技術関係のサラリーマンだった鈴木さんが模型店「道楽ぼーず」を始めたのは2000年。小さい頃の鉄道に始まり、車、バイク、音楽と興味の幅を広げてきた鈴木さんだが、これまで一貫して好きで続けてきたのが模型作りだ。「自分が店を持つとしたら、模型の店だろう」といつしか思いは決まっていた。
鉄道模型は、車両の縮尺率や線路幅によって何タイプかに分類される。同店では、N(国産)、HO、16番、5インチ(電動)を扱うが、ここからは日本では最も一般的な、線路幅9mmの「Nゲージ」についての話を進めていく。
「鉄道模型の楽しみ方といったら、何がありますか」という漠然とした質問に対し鈴木さんは、「人それぞれですよ」と前置きした上で、次の3つに大別してくれた。1つ目は、車両のコレクション。「好きな車両を購入し、普段は箱にしまっておいたり、部屋に飾って眺めて楽しみます。そして、たまに線路を組んだり、レンタルレイアウト(線路が組まれ、車両を持ち込んで走らせることのできる場所)を借りたりして、走らせるのです」。
2つ目は、車両の工作。「プラ板や紙で一から作る人もいれば、プラモデルのようにキットになったものを組み立てる楽しみ方もあります」。3つ目は、情景作り。「山河や建物などを配置したジオラマを作り、車両を置いて眺めたり、写真を撮ったりして、自分の世界を楽しむのです」。
このように、楽しみ方やその規模によって、必要なスペース、予算、スキルは全く違ってくる。本やイベントで情報を仕入れ、自分がやりたいことをイメージし、自分の条件の中から選べば、鉄道模型はグッと身近なものになる。また、気になる電気的なスキルだが、その点はメーカーによる具体的な配線のガイドブックがあるので安心(模型店、カタログに記載されている取扱店で販売)。これさえあれば十分に楽しめる。
さて、Nゲージの"車両"を作っているメーカーはいくつもあるが、"線路システム"を作っているメーカーとなると、日本国内には現在2社のみとなる。Nゲージの車両ならば、どちらのメーカーの線路を走らせることもできるが、両社の線路とコントローラーに完全な互換性はない。また、両社はシェア、性能とも互角である。
そこでNゲージを始める場合は、どちらのメーカーの線路を選ぶかを最初に決める必要がある。「その際に参考になるのが、両社の『初心者セット』です」と鈴木さん。これは、線路一周分と車両がセットになった商品。「これから始める人に向けて、両社イチ押しの車両が選ばれているので、見比べてみるといいですよ」。また、一緒に遊ぶ仲間がどちらのメーカーのものを使っているか、あらかじめ把握しておくこともオススメする。
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