汗ばむ季節を迎え、顔のテカリやべたつき、脂っぽさが気になる男性も多いはず。男性の身だしなみの基本は清潔感。清潔で健康的な肌を手に入れられれば、男ぶりもぐっと上がる。今回は、美肌作りのカリスマとして人気を集める佐伯チズさんに、男性にもできる美肌作りについてお話をうかがってみた。

佐伯チズさん

美しい肌の基本は"食"

美肌作りのカリスマとして幅広い女性たちの圧倒的な支持を受ける佐伯チズさん。その実力は彼女の肌を見ればひと目でわかる。白く透き通ってハリのある肌は、60歳を過ぎているとは思えないほどの美しさだ。

佐伯さんは外資系化粧品会社での長年にわたる経験をもとに、独自の美容理論を構築した。その経歴を考えると、高級な化粧品を使ったお手入れ方法を想像するが、佐伯式美肌術はいたってシンプル。自分の肌と真摯に向き合い、メイクなどの汚れをていねいに落として、ローションパックで十分な潤いを与える。これだけで十分に美しい肌を手に入れることができると説く。

「みんな化粧品に頼りすぎなんですよ。きれいな肌を作るためには、化粧品は補助的な使い方をするのが効果的なんですよ」と佐伯さん。では、美肌作りに大切なのは何か。そのひとつは"食"だという。

「肌は"身体を覆っているもの"ととらえられがちですが、実は立派な臓器。ですから、肌を美しくするためには、身体が欲するものをしっかり食べて、身体の中から健康になる必要があるんです。だから私は、きれいになりたかったらまず食べなさい、とお伝えしているんです」

佐伯さん自身が気をつけているのは素食(そしょく)。野菜の皮などはむかずに、天地の恵みをそのまま身体の中に取り入れるようにしているという。「そうした食生活を心がけるだけで、身体の中から肌に必要なものが分泌されます。だから、化粧品を必要以上につけることはいらないんですよ」