アジア世界最大級の旅行イベント「JATA世界旅行博2008(以下、旅行博)」が20・21日、東京ビッグサイトで開催される。今年の旅行博は10月1日の「観光庁」設立に伴い、鉄道での同イベントPR活動を積極的に行うなど、主催者、各団体ともに一層力が入っているようだ。また各国のブースも例年に増して、工夫が凝らされている。本レポートでは一般向け開催直前に、世界旅行博2008の注目ブースや愉しみ方を紹介しよう。

JATA世界旅行博2008

19日に行われた「JATA世界旅行博2008」開会式の様子。左はJATA会長の金井耿氏、右は鏡開きの様子

今回は過去最大の出展数! どのブースがお勧め?

なんと今回の旅行博は、136の国・地域と約980のブース展開で、過去最大の出展数だという。これほど数が多いと見切れない、何を見ればいいの? といった声があがってきそうだ。そんななか、見方としてお勧めするのは、普段行きたくても旅費が高くて行けなかったり、情報や旅行者が少なくて渡航しようか迷っているという国や地域のブースだ。ブースは「ヨーロッパ」「アジア」「中東」「アフリカ」「北米」というように地域ごとに分かれているので、パンフレットを見てながら興味のあるエリアへ向かうのがいいだろう。近年、高級ホテルの建設などでリゾート地として注目を浴びるドバイ、大自然と動物たちが魅力のアフリカエリア、歌や踊りのあるイベントを催しているハワイ政府観光局やメルコスール観光局、ペルー料理に民俗グッズを無料で提供しているフロムペルー、ウェディングドレスをブースに飾り、華やかな印象を与えていたフィリピン政府観光局のブースは、現地の雰囲気を存分に味わえるだろう。

ドバイ政府観光・商務局

ハワイ州観光局のブースで行われていた「ディスカバー アロハ ステージ」 (左)とミスハワイ州に選ばれた女性

ドイツ政府観光局。後ろの赤いブースはスイス政府観光局のもの

バリ政府観光局。バリの色彩豊かさをブースで表現している

フロムペルー。料理を提供しているのだが、人気があるので、どんどんなくなっていく。右は民俗グッズのキーホルダー。無料で配布する

フィリピン観光省のブース。旅行博に一見似つかわしくないウエディングドレスが目立つ