アイドル的なルックスを持ちながらも、歌唱レベルの高いアーティスト性を備えた女性シンガーたちを多く抱えた「Hello! project」。上は、元モーニング娘。の中澤裕子のように、30代もいるとはいえ、やはり主軸を成しているのは10代の女の子たち。中には、小中学生を含むローティーン・シンガーたちを集めた、Berryz工房や℃-uteというグループも。じつは「Hello! project」所属シンガーやグループの中でも、ひと際高い人気を誇っているのが、この2グループである。

今やファンたちの間では、モーニング娘。の後を担うグループはBerryz工房か℃-uteとまで囁かれ、この2グループの活躍には、大きな注目の視線が注がれている。その2グループの中から選抜で選ばれた3人によって誕生したのが、超大型ユニットと呼ばれているBuono!だ。Berryz工房の嗣永桃子(15歳)と夏焼雅(15歳)、℃-uteの鈴木愛里(13歳)。彼女たちのデビュー曲『ホントのじぶん/こころのたまご』は、10月よりスタートしたアニメ『しゅごキャラ!』(テレビ東京系 毎週土曜9:30~)のオープニング/エンディング曲として流れている。今回の楽曲は、つんく♂のもとを離れ、他の作家陣が楽曲を提供した。そんな楽曲の魅力はもちろん、Buono!誕生の裏話などを3人が語ってくれた。

写真左より、鈴木愛理、夏焼雅、嗣永桃子

――このメンバーで演ることが決まったときはどんな気持ちでしたか?

嗣永桃子(以下、嗣永) : わたしと雅はBerryz工房のメンバーとして活動してるんですけど、最初にマネージャーさんから「桃と雅と℃-uteの愛理の3人で新しいユニットを組むから」と聞いたときは、雅と顔を見合わせて「エ~ッ!!」って驚きましたけど、「面白いグループになっていきそう」という期待感も持ってました。

夏焼雅(以下、夏焼) : 桃と2人で「どんな曲を唄うんだろう」って話をしてたよね。いつもは大人数で活動してるんですけど、Buono!は3人組で、わたしがセンターに立つことになっていたから、ビックリしたし、ちょっと不安もありました。でも、年上の桃がいるから、大丈夫だろうって思ってた(笑)。それでも、責任感は感じてるし……。だけどそれ以上に、一人一人違う個性を持ってる3人だから、「どんなグループになるんだろう」という楽しみがいっぱいありました。

鈴木愛里(以下、鈴木) : わたしもすっごいビックリしました。じつは3人とも、ハロープロジェクトキッズとして同じ時期にハロープロジェクトに加入したんです。でも、別々のグループで活動してて、ハロプロ全体のコンサートで共演することがあっても、それ以外で会うことってそんなになかったんですね。もちろん会えば、いろんな話をするんですけど。そこまで深い話を毎回してるわけじゃなかったから、一緒に活動していくことで、どんなおしゃべりができるのかが、とっても楽しみでした。

嗣永桃子

――実際に3人で活動を始めたのは、いつからだったの?

嗣永 : デビュー曲『ホントのじぶん/こころのたまご』のレコーディングからだったんですけど、それだって夏頃のことだから、まだホント最近なんです。

夏焼 : レコーディングも、基本的に3人バラバラでスタジオに入ってたから、全員で顔を揃える機会もそんなになかったです。

―― 一緒に活動してて、今はどんな感想を持ってますか?

夏焼 : Berryz工房や℃-uteとは確実に違う感じがあって、そこが3人とも「面白いな」と思ってるところです。

嗣永 : なんか、新鮮なんです。何がどう変わったと言われても、具体的に言うのは難しいんですけど。でも、確実にこの3人でいると、何かが違うよね。

鈴木 : わたしの場合、違うグループを通して2人のことを見ていたから、「あっ、こんな一面があったのね」という感想をそれぞれに覚えたり。以前はわからなかったいろんな魅力が見えてきて、なんか楽しいですっ!!

鈴木 : 桃ちゃんのキャピキャピさは、以前よりも倍増してる印象でしたし。わたしも、桃ちゃんと一緒にいると、自然にテンションが上がってきちゃうんです。雅とだって、より深い話をするようになったので、私も新しい一面を発見したり。今は、そこを楽しんでます。