白谷雲水峡では、最も屋久島らしい原生林を手軽に楽しめる

穴場スポット

鹿児島県熊毛郡の「屋久島の白谷雲水峡」

基本情報

島の90%を占める神秘的な森や特異な生態系に、日本の植物種の7割以上がひしめきあう屋久島は、「東洋のガラパゴス」とも称されている。屋久島の観光スポットのひとつである白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)は、標高800メートル、面積424ヘクタール、白谷川のきれいな水をはじめ、推定樹齢3,000年の弥生杉がシンボルになっている。

一帯には豊富な雨量による花崗岩の浸食によって形成された巨岩が広がっており、推定樹齢3000年の弥生杉をはじめ、奉行杉、七本杉など太い屋久杉も見られる。樹上にはナナカマド、コバンモチ、カクレミノ、サクラツツジなどが着生するなど、厳しい自然の中で草木が互いに共生し、豊かな森を創り出している。

江戸時代に花崗岩でつくられた楠川歩道は、数百年経った現在でもしっかり残っており、散歩コースとして活用されている。標高1,050メートルの太鼓岩は、晴れていれば島内そびえる宮之浦岳や奥岳が見渡せ、眼下には小杉谷周辺の安房川を望むことができる。

また、同渓谷は映画「もののけ姫」の森のモデルにもなっており、宮崎駿監督も何度も足を運んだという。宮之浦港より屋久島交通バス「白谷雲水峡行き」で約35分。

地図

投稿者のコメント

映画「もののけ姫」のモデルともなった屋久島の森。時折差す木漏れ陽と苔の鮮やかな緑がまぶしい。(Rossiさん・福岡県・25歳男性)