男友だちとなら、男同士だったら、付き合いやすいし距離を縮めるのも得意。相手に心を開き、相手にも心を開いてもらうということが、男友だちとならうまくできるという男性、けっこう多いと思います。

ところが、相手が女の子となると話は別で、急に緊張してしまったり、変に意識しすぎたりしていつまでたっても、ふたりの距離を縮めることができずにいるというのはよくあることです。というわけで今日は、女の子との間の距離を縮めていく方法について考えてみることにします。

女子との距離を縮めるには、ある程度男子のほうからぐいっと相手のふところに入っていかないといけないものです。しかし、相手の女の子のことが好きすぎて対応が丁寧になってしまい、男子であるあなたの対応が丁寧すぎるゆえに彼女との距離が一向に縮まらないというのはよくあること。たとえば、

◯いつまでたっても、相手の女の子のことを名字で「さん」付けで呼んでいる。ですます口調をかえることができず、敬語で話してしまっている。

くだけた口調や、男同士でいるときの口の悪さを女の子に発揮しないように気をつけすぎてしまっているせいで、女の子のほうからは、(この人って、いつまでたっても敬語だし、私が彼を下の名前で呼んでいるのに、私のことは名字で「さん」付け……。これって、あんまり距離を詰めてこないでほしいと暗に言われているのかな?)と思われてしまう可能性があります。

いきなりくだけすぎてずうずうしい、勘違いしていると思われたくない。こちらが思っているほど、向こうは親しみや好意を感じていないかもしれないのに、なれなれしくしてうざいと思われたくない。あれこれ考えすぎて、とりあえず無難に、嫌われないように丁寧にしておくという域から抜け切れない男子は多いものです。

ですが、相手の女の子があなたのことをファーストネームで呼んでくれているのでしたら、あなたも思い切って彼女のことを「◯◯ちゃん」とファーストネームで呼んでみるなど、相手に合わせた行動を取ってみてもいいと思います。自分から距離を詰められないのなら、相手に合わせて距離を縮めてみてもいいと思います。

◯ランチで食べたものや、仕事帰りに寄った居酒屋のおいしそうな料理の写メを彼女に送って、「今、どこどこで××を食べてます」とメッセを送る男子、けっこういるものです。

女の子も最初のうちは、「いいなぁ。おいしそう」「うわ、どこのお店なの?」と返信していたのですが、お店の話を詳しくしてくるだけで、それで終わり。(え、これって……。今度一緒に行こうねとか、そういう話にはつながらないんだ)と女の子も理解すると、それじゃあいったい、何のためにこういう写メを送ってくるのだろう……と困惑してしまいます。

おいしそうなごはんや、居酒屋での楽しそうな風景写メ以外にも、ドライブに行ったときのキレイな景色や、かわいいお土産物、おもしろいお店の写メを送ってくる男子も同様です。それに対して女の子が、「どこなの?」「キレイだね」と返しても、「でしょでしょ」「楽しかったよ」という返事がくるだけで、話がそこから先に進むことはない。となると、(これってもしかして誰かとデートしていて、それを私に察しろ! と。オレのことはあきらめてと言われているのだろうか?)とか、(楽しそうだね……から、△△ちゃんも行く? 的なお問い合わせはないのだろうか? 話が先に進まないよ)という具合で、女子としてはその後の展開のなさに、がっくりしてしまいます。

こうなると、(もし、女の子と一緒にお出かけしているんだったら、あいまに他の女子にメッセ送るのその子に失礼じゃない?)と思われて、相手の女子から返信がなくなる。もしくは、そういう写メは自分のブログとかSNSにでもアップすればいいんじゃないと思われて返事がこなくなる場合もあります。

彼女と「こういうところに一緒に行きたい」と思う気持ちが男性の側にあるのでしたら、女の子から、「おいしそう」と返しがあった瞬間に、「今度一緒に行ってくれる?」と即レスしてほしいところです。

◯女の子のほうから、話をふったりメッセを送ったりしても、「そうだね」「そうか」「オレもそう思う」といった返事しかしないので、会話が先に進まない。話がそこで止まってしまって、なんだか気まずい雰囲気になってしまう。

女の子はきっと、おもしろい受け答えや、気の利いたひと言を求めているに違いない! と、自分に自分でプレッシャーをかけてしまって、そのせいで何も言えなくなってしまう男子、けっこういるものです。

そのため、相手の女子の話に相槌をうつことしかできなくなってしまうと、(この人、私の話、聞いてないというか、ぜんぜん興味ないのかも)(どんな話題をふっても、彼の相槌で会話が終わっちゃう。どうしよう、もう話のネタもつきたよぉ)と女子を焦らせることになってしまうものです。

うまいことやおもしろいことを言って、彼女を楽しませたいという気持ちはわからないでもないですが、それがプレッシャーになって逆に話せなくなっては困ります。困ったときは、相手の話に、「それって、どこで?」「いつ?」と質問を返して、女の子のほうからイロイロ話してもらえるようにするといいかもしれません。

自分をよく見せよう。いいところをわかってもらいたい。という気持ちでいると、どうすればそうできる? 何て言えばいい? と考えているうちに、会話やメッセが停止してしまって、けっきょく相手の女の子との距離は縮まらないままになってしまうものです。 自分を知ってもらうのと同じくらい、相手の女の子を知りたい、彼女をわかりたいと思うようにすると、会話もはずみますし、話し合うことで距離も少しずつ縮んでいくと思います。

女の子の話をじっくり聞く、メッセもマメに返していく。会話の数が増えることで、ふたりの時間も作れますし、親しみもましていくものです。彼女からよく思われたいと力まずに、少し力をぬいて、リラックスして女の子とのやりとりを楽しんでみてほしいところです。

酒井冬雪です。初対面のときは緊張してしまって、相手の人柄がよくわからないというのはよくあることです。ぜひ、2回目のチャンスをつくってあげてほしいと、女子にも男子にもお願いしたい気持ちでいっぱいです。では、よい週末を!