Android端末を使って支払いができるGoogle Payは現在、実店舗ではSuica、nanaco、楽天Edy、WAON、QUICPayの各電子マネーおよびVisaのタッチ決済が利用できる。

これまでVisaのタッチ決済は、エポスカードが発行するクレジットカードや一部銀行が発行するデビットカードのみでしか利用できなかったが、2022年3月1日より三井住友カードが発行する主要なクレジットカードでも利用できるようになった。これにともない3月31日まで、利用額の20%が還元されるキャンペーンも行われているので紹介する。

  • Google PayによるVisaのタッチ決済(イメージ)

三井住友カード、ANAカード、Visa LINE Payクレジットカードで利用可能

今回Google PayでVisaのタッチ決済が使えるようになったのは、「三井住友カード」、「ANAカード」、「Visa LINE Payクレジットカード」の3種類。「三井住友カード」と「ANAカード」は様々な種類が発行されているが、Visaのタッチ決済を使えるのは当然ながらVisaブランドのカードのみとなる。

  • 左から「三井住友カード(NL)」、「ANA Visaカード」、「Visa LINE Payクレジットカード」

設定には三井住友カードのスマートフォンアプリ「Vpass」が必要。ログインするとホーム画面に設定ボタンが表示される。Google Payのアプリでは、カードの登録やiDの設定はできるが、Visaのタッチ決済は設定できないので、利用する場合は必ず「Vpass」をインストールしよう。

  • VpassアプリからGoogle PayでVisaのタッチ決済を設定する流れ

店舗で利用する際は、アプリを立ち上げる必要はなく、スマートフォンの画面ロックを解除した状態で決済端末にタッチする。画面ロックされた状態でタッチすると、読み取りエラーになる場合があるので、あらかじめ準備してからレジに向かうといいだろう。

  • (左)設定が完了するとGoogle Payホーム画面の「タッチ決済」の項目にカードが表示される。(中)カードのページには「非接触型決済のメインカード」と表示される。(右)決済端末にタッチしてチェックマークが表示されると決済完了となる。

3月31日まで20%還元キャンペーンを開催

三井住友カードでは2022年3月31日まで、Visaのタッチ決済をGoogle Payで利用すると、期間中の利用合計額の20%を還元するキャンペーンを開催している。特典の還元は1枚のカードにつき1,000円が上限。たとえば対象カードを2枚保有している場合は、各カードにつき1,000円まで、合計で最大2,000円の還元を受けられることになる。また、家族カードも1枚につき最大1,000円の還元を受けられる。還元は2022年5月末頃に請求金額に反映される予定だ。

これとは別に通常利用分のポイントも貯まる。たとえば年会費無料の「三井住友カード(NL)」や「三井住友カード(CL)」は、毎月の利用合計額に対して0.5%のポイントが貯まるが、セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソン・マクドナルドでタッチ決済を使って支払った分に関しては還元率が5%にアップする(商業施設内など一部店舗は対象外の場合あり)。

  • 「三井住友カード(NL)」は2色のデザインから選択可能。券面にカード情報が記載されないナンバーレスカードで、カード番号などはVpassアプリで確認する。

さらに、対象カードを持つ家族(二親等以内)を登録すると、前述の4社では家族1名につき還元率が1%上乗せ(最大5%、カード1枚につき1カ月あたり5万ポイントが上限)されるため、最大で合計10%還元になる。詳しくは三井住友カード公式サイトの「家族ポイント」のページを確認してほしい。

上位カードの「三井住友カード ゴールド(NL)」では、同様のポイントアップに加えて、年間100万円以上利用した年は1万ポイントのボーナスがプレゼントされる。年会費は通常5,500円だが、一度でも年間100万円以上利用すると、次年度以降の年会費が永年無料になる。なお、年間利用額は初年度の場合はカード加入日から11カ月後末日まで、2年目以降はカード加入月の1日から11カ月後末日までの期間で計算され、一部電子マネーへのチャージや国民年金保険料など集計対象外の取引がある。

  • 「三井住友カード ゴールド(NL)」は2022年4月30日までに新規申し込みをすると、初年度年会費が無料になるキャンペーンも行われている

「三井住友カード(NL)」や「三井住友カード ゴールド(NL)」は、受付時間9時から19時30分までの「即時発行」で申し込みをすると、最短5分でカード番号が発行(カード自体は後日郵送)され、すぐにGoogle Payに設定できる。「三井住友カード(CL)」も同様だが、こちらはプラスチックカードが発行されないカードレスのサービスとなる。これらのカードであれば、いまから申し込んでも20%還元のキャンペーンに間に合わせることができるので、Androidユーザーはぜひ検討してみてほしい。

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