TVS REGZAは1月6日、米国・ラスベガスで開催される世界最大のテクノロジーショー「CES 2025」にて、AI技術を採用した高画質化・高音質化機能を参考展示すると発表した。

同社は、大画面化が進むテレビ市場では「さらなる高画質化・高音質化・高機能化を実現するためにはAI技術によるアプローチが必須」と説明。

CES2025では、膨大かつ多様なコンテンツの中から観たいものを簡単に探し出せる「生成AIボイスナビゲーター技術」、コンテンツの音声を視聴する人の好みに合わせて調整する「AIオーディオリミックス技術」、音楽ライブステージシーンを判別し高画質化する「AI音楽ライブステージ高画質技術」という3つの新機能をデモ展示する。

  • 生成AIボイスナビゲーター技術の概要。なお記事内の図はすべてイメージ

生成AIボイスナビゲーター技術は、LLM(Large Language Model/大規模言語モデル)による生成AIを使った検索技術。生成AIでユーザーの発話意図を理解し、意図に沿った関連情報やトレンドワードなどを加味して検索結果を表示する。検索結果をもとにAIと対話して検索精度を高めることも可能という。

  • AIオーディオリミックス技術の概要

AIオーディオリミックス技術は、いろいろな音が混在しているサウンドからAIが人の声と環境音を分離し、人の声を強調して聞き取りやすくしたり、環境音を強調して臨場感を高めたりできる技術。例えばスポーツの試合をテレビ再生するとき、視聴者の好みに応じて声を強調して実況を聞き取りやすくしたり、歓声やプレー音を強調して臨場感を高めたりできる。

  • AI音楽ライブステージ高画質技術の概要

AI音楽ライブステージ高画質技術は、ディープニューラルネットワーク(DNN)のAIエンジンを搭載する高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZRα」に搭載される新機能。アニメや映画といったコンテンツタイプ判別機能や、夜景やゴルフ/サッカーといったシーン判別機能が従来から搭載されていたが、新たに音楽ライブステージのシーンをAIで判別できるようになっている。