女優の有村架純が、フジテレビ系ドラマ『海のはじまり』(7月スタート、毎週月曜21:00~)に出演することが20日、明らかになった。

有村架純

このドラマは、主人公の夏(目黒蓮)が、大学生だった時に付き合っていた交際相手であり、別れて以来、7年もの間会うことがなかった水季の死をきっかけに、自分と血のつながった娘の存在を知ったことで人生が変化していく物語。有村が演じるのは、夏にとってこれからの人生をともに歩みたいと考える恋人・百瀬弥生だ。

弥生は仕事の関係で夏と出会い、付き合うように。交際がはじまり3年がたち、そろそろ結婚も考えようと思い始めていたとき、夏に子どもがいることを知る。それは、夏にとってだけでなく、2人の未来を描こうとしていた弥生にとっても、青天の霹靂(へきれき)の出来事だった。ある日突然、愛する人に、その人がかつて好きだった人との間の子どもがいることを知った弥生が何を考え、どのように向き合っていくのか。その揺れる心模様も、この物語の重要なテーマになる。

コメントは、以下の通り。

■有村架純

――『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』以来、8年ぶりの月9出演となります。村瀬プロデューサーとも久しぶりのタッグとなりますが、出演にあたっての特別感などあれば教えて下さい。

「約一年前にこの物語に出会った時、人は円滑に生きていくために痛みに蓋(ふた)をするのかな、と感じました。誰かを思うことは決して楽ではない。私はこの作品が教えてくれることを知りたくなりました。プロデューサーの村瀬さんとは『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』以来、久々にご一緒させていただきます。お互いの変わらない心根も共有しながら、再び能動的に作品を作れることをうれしく思います」

――弥生役の印象、演じる上での意気込みを教えて下さい。

「一つ一つを見落とさないように弥生を考え続けたいです」

――視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

「キャストスタッフの皆さんと良い作品作りができるよう丁寧に向き合いたいと思います。よろしくお願い致します」

■プロデュース 村瀬健氏(フジテレビ ドラマ・映画制作部)

「ようやく、有村架純さんとご一緒することができます。有村さんとは、彼女の連ドラ初主演作『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』以来、またご一緒したいとずっとずっと思っていました。『いつ恋』は、有村さんだったから多くの方の心に響いたと思っています。どんなに苦しい状況にあっても前向きにひたむきに生きる音を、優しさやあたたかさだけでなく、弱さももろさも含めて見事に演じ切ってくださりました。有村さんが音というキャラクターと丁寧に真摯(しんし)に向き合ってくださったおかげで、高良健吾さんが演じてくださった練、そして二人を取り巻く登場人物たちとの間で紡がれた物語がたくさんの方の心に響いたのだと思います。その後、いろいろなドラマや映画で見るたび、年齢を追うごとに素晴らしい女優さんになっていく姿を見ながら、もう一度ご一緒したいと思い続けてきました。その願いが今回、かないました。仕事としては8年ぶりにお会いした有村さんは、彼女の魅力の一つである“可憐(かれん)さの中にある凛とした強さ”を変わらず持ち続けていましたが、その強さの質が良い意味で変わった気がしました。なんというか、強靱(きょうじん)という意味での強さではなく、もっとしなやかな、やわらかさすら感じる不思議な強さを感じたのです。言葉にしにくいのですが、僕がずっと彼女に感じてきた稀有(けう)な魅力がより進化していると強く感じました。今回の弥生は、とてつもなく難しい役です。愛する人との結婚を考え始めていた矢先、その人にかつて好きだった人との間の子どもがいたことを知る。愛しているからこそ抱える感情、そして自分自身の人生と向き合いながら抱える誰にも言えない思い。このドラマのもう一人の主人公ともいうべき弥生を、有村さんがどのように演じてくださるのか。誰よりも信頼している彼女だからこそ、目一杯ハードルを上げてお迎えしています。僕自身、楽しみでしかありません」

【編集部MEMO】
『海のはじまり』脚本の生方美久氏は、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』脚本の坂元裕二氏をリスペクトしていることで知られる。坂元氏は「フジテレビヤングシナリオ大賞」で第1回大賞、生方氏は第33回大賞を受賞。

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