静岡県熱海市にある市立美術館「MOA美術館」の展示ケースについて、「透明度が高すぎる」とつづったポストが、7日現在で9.1万の「いいね」を集めるなどSNSで話題となっています。

今回は、マイナビ学生の窓口に所属する大学生「トレンドリサーチャー」が注目するニュースを紹介します!

  • 展示ケースのガラスには、ぶつからないよう小さな目印がつけられているそう/「MOA美術館」の公式X(旧Twitter)引用

透明すぎて、おでこを“ゴツン”する人が続出中

箱根の中で最も歴史のある美術館として1982年に開館した「MOA美術館」。東洋美術を中心に、国宝3点、重要文化財67点、重要美術品47点を含む約3,500点を収蔵しており、尾形光琳の最高傑作とされる国宝『紅白梅図屏風』は特に名高い作品です。

同館では、2016年から2017年にかけて、展示空間の刷新と設備の更新を目的に改修工事を実施。そのリニューアル時に、展示される作品の美を最大限に生かす展示空間を創出するために導入されたのが、今回「透明度が高すぎてガラスがどこにあるのかまるで見えない」「おでこぶつけてる人が沢山いて面白かった」というコメントと共に話題となった低反射・高透過ガラスの展示ケースです。

同美術館の公式X(旧Twitter)によると、この低反射・高透過ガラスに加えて、展示室の中央に配した黒漆喰の壁が、展示ケースのガラスへの写り込みを低減しているそう。実際に訪れたことがある人からも「何度も足を運んでるけど、ここのガラスは本当にすごい」「前にMOA美術館行った時、ガラスどこにあるのかわかんなくて普通におでこぶつけまくりました」「ちゃんと注意書きもあって、気をつけよう! と意識した数分後におでこを強打した!」といった声が寄せられていました。

また、今回大きな話題となったことを受けて、同美術館の公式X(旧Twitter)は「実はお客様がぶつからないよう、最初の展示ケースの低反射ガラスに、小さな目印をつけています。ちなみに職員は米つぶと呼んでいます」というポストを画像と共に投稿。「ぜひ展示室で見つけてみてください!」と呼びかけていました。

なお、2月27日まで『紅白梅図屏風』がこの展示空間で鑑賞できるそうなので、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

トレンドリサーチャー:法政大学 広告研究会
文:OFFICE-SANGA
編集:マイナビニュース ワーク&ライフ編集部