俳優の岡田准一が、大阪市此花区が実施するアートプロジェクト「konohana permanentale 100+」におけるアート作品第1弾のプロデューサーに就任し、現代アーティスト・小松美羽氏による初の立体パブリックアートの制作が決定したことが12日、発表された。

  • 岡田准一、小松美羽

■此花区アートプロジェクト「konohana permanentale 100+」とは

かつて、環境汚染が問題視されていた正蓮寺川。その場所に「環境問題克服の象徴」として今も拡張工事により広がり続ける正蓮寺川公園を舞台に、2025年に開催する大阪・関西万博を契機とし、大阪・関西万博の機運醸成はもちろんのこと、アート作品の魅力による区外からの来訪者の増加促進、そして区民が誇りに思い、愛するアート公園となることを目的とするプロジェクトで、将来にわたって100以上のパブリック・アートの設置を予定している。

プロジェクトのテーマは「いのちの輝き脈々と、未来へ」。区制100周年を記念し、100以上のアートを未来に向けて作り続けることで、人々がこれまで脈々とつないできた歴史とこころを継承し、未来につながり続ける命の輝き(well being)を表すとともに、長年にわたり増殖し、形を変えていく「konohana permanentale 100+」自体をコロニー型アートとしてとらえ、さらには、子どもたちが笑顔を輝かせ喜ぶアートを集めることで、多くの人々の笑顔を創り出し、その笑顔もコロニー型アートの一部としていく。

■第1弾は岡田准一プロデュースによるアート作品に決定

「konohana permanentale 100+」プロジェクトの第1弾は、大阪府出身の岡田准一プロデュースによるアート作品に決定した。地元である大阪を盛り上げるために、そして未来の子供たちの笑顔のために、今回のオファーを快く引き受けた。

岡田は、俳優として活躍する一方で、現代アートやクリエイターへの関心が深く、自身のラジオ番組でも数多くのアーティストと対談も行などアートに造詣があり、そんな岡田がアート制作のオファーをしたのは、日本の風土が生み出すものにこだわり、信州を拠点に世界にメッセージを発信する現代アーティスト・小松美羽氏。山犬・ 狛犬・神獣をモチーフにした作品で知られおり、今回は水龍をモチーフにした作品「此花水龍」を制作予定で、2024年春に完成する。小松氏が立体パブリックアートを手掛けるのは、今回が初めて。

■岡田准一コメント

此花区アートプロジェクトの「konohana permantale 100+」のファースト作品のプロデュースをさせていただく事になりました。地元である大阪の皆様の生活の中にある公園作りをサポートさせていただける事が本当に嬉しいです。
1970 年に行われた大阪万博で岡本太郎氏は、根源的エネルギーが受け継がれていく生命の歴史を太陽の塔で表現しました。では、今の時代に私たちが発信できるメッセージとは?
この問いに答えていただくのは、世界遺産・東寺(教王護国寺)に作品が奉納されたり、フランスのモン・サン・ミシェル市が作品を所蔵するなど、世界的な女性アーティストである、小松美羽さんです。小松さんは祈りと願いを込めた作品を作って下さいます。
大阪から日本を元気に、日本から世界に想いを。地元大阪への感謝を込めて。世界に誇るアートを皆様の生活の中に。
超ひらパー兄さん、USJさんがある此花区へ。

■小松美羽コメント

最初に、此花区の皆様、プロジェクトに関わる皆様、此花区に訪れる多くの皆様に感謝を申し上げます。プロジェクトに関わることで立体の作品を制作させていただける機会を下さり、作家人生の中で大きなチャンスをいただけたこと、深くお礼申し上げます。
此花区に実際に足を運び、その土地の歴史や住まう人の想いを伺うことができました。過去現在未来という時間の中で、アートが多くの人の魂の救済や平安をもたらす力となりますように、また、その土地自体にアートが関わりを持ち作用することで、エネルギーと人が正しく調和していきすようにと、祈りながら立体で水龍のイメージを作り上げました。