ノースフラットジャパンは、真空管プリアンプと高出力ヘッドホンアンプを融合させた、FX-AUDIO-ブランドの「TUBE-05J」を12月18日21時に同社オンラインショップで発売する。価格は14,980円。電源のACアダプターは別売で、電圧DC12V/容量2A以上を推奨している。

  • TUBE-05J

1940年代にオーディオ用として開発された、双三極電圧増幅真空管「12AU7」(ECC82)を1本搭載したプリアンプ兼ヘッドホンアンプで、前段増幅回路に真空管増幅段を配置。現在も真空管アンプの定番球であり入手性も良い真空管を使い、「長年愛され続けてきた真空管だからこそ出せる、心の琴線に触れる響きや音色」を楽しめるとする。真空管動作モードを切り替えることで真空管回路のパススルーも可能で、真空管の有無による音の違いも楽しめる。真空管なしで使うこともできる。

  • 双三極電圧増幅真空管「12AU7」(ECC82)

増幅段には、パワートランジスタによるディスクリート構成の高出力ヘッドホンアンプ回路を構成。パワフルなドライブ力でヘッドホンのポテンシャルを最大限に引き出し、真空管の倍音成分付加による心地よく心を揺さぶるサウンドを体感できるとする。ヘッドホン回路前段のオペアンプはTI(Texas Instruments)製の「LM833/TL072」、ヘッドホンアンプはD882・B772パワートランジスタ。

抵抗ラダー型ボリュームを採用した、日清紡マイクロデバイス(旧新日本無線)製のトーンコントロール機能付き電子ボリュームIC「NJW1194」を搭載。低歪率、低雑音を追求している。ほかにも品質を高めた部品を使っており、各入力カップリングコンデンサには独WIMAのフィルムコンデンサと、ニチコンのオーディオ専用コンデンサ「MUSE」シリーズを採用。コストを抑えられるものの音質が大きく劣化するという貼り付け抵抗ではなく、低コストかつ高音質なMELF抵抗を使っている。

フロントパネルに、各種設定やステータスを表示する有機ELディスプレイを装備。設定メニュー画面表示から、真空管動作モード設定やトーンコントロール操作が行え、「ヘッドホンプラグを接続するとRCA出力を停止」、「RCA出力専用」といった出力モード変更も可能。ディスプレイ輝度や自動表示オフ機能なども設定可能。付属のリモコンからも操作できる。

  • 前面

アナログRCAの音声入出力端子と、6.3mm標準ステレオ/3.5mmステレオミニのヘッドホン出力(排他利用)を各1系統装備。アナログRCAはボリューム連動出力となっており、ヘッドホンと独立してボリューム設定を行える。再生機器とパワーアンプの間に接続するプリアンプとしても使えるとのこと。本体サイズは78×123×58mm(幅×奥行き×高さ、真空管含む)、重さは400g。

  • 背面