元モーニング娘。でタレントの藤本美貴が17日、公式YouTubeチャンネル『ハロー!ミキティ/藤本美貴』に出演。婚約者の推し活に悩む28歳男性の悩みに答えた。

藤本美貴

■推し活に熱中する婚約者

相談者によると、「婚約者がメンズアイドルの推し活に一生懸命で、連絡も全然返してくれない。自分の優先度が低い」とのこと。思っていることは既に伝えていて、「大好きでこれからも一緒にいたい」という気持ちがある一方、「人としてもあまり尊敬できなくなっている」という。

これに対して、藤本は「うわー! つらいね」と寄り添いつつ、「一緒に好きになっちゃえば良いんだろうけど、彼氏からしたらライバルみたいなもの。会うことはないにしても。知らない男を『好きだ』『キャー! かっこいい!』と言ってるのって、確かに気分は良くないよね」と同情。

女性側に向けて、「好きな男性アイドルさんだったり、俳優さんが嫌われないように過ごす方がいいんじゃないかなって思う。『好き好き』『彼氏なんかどうでもいい』ってやっていたら、この人(推しの対象)が一人の人に嫌われるわけじゃん。これは男性側もですよね。あんまり言い過ぎてリアルなパートナーを傷つけるんだったら意味がない」と指摘した。

そして、相談者へ「そこが一生懸命になって、もう見えてないなら別れちゃえばいいのにってちょっと思う。人として尊敬できないと思ってるなら、逆に言えば、婚約者のうちに別れた方がいいよね」と別々の道を歩む選択肢も提案。「だって、紙1枚出したらバツが付いちゃうわけじゃないですか。最後の1枚を出す前は、なんでもないから。別に普通に、ただの男女の付き合い。それが結婚式の日取りとか決まって、招待状を出しちゃってとかだったら『面倒くさいな』って思うかもしれないけど、それでも『この人とは一緒にいられないな』って思ったんだったら、別れちゃった方が、『全部お祝いしてもらって1年後別れました』よりは良いのかなって思う」とその真意を語った。

■「今いる現実世界の幸せ」も気づいてほしい

元アイドルの立場から、「推し活している人にとって推し活は大事だけど、やっぱり現実を見失っちゃいけないと思うよね。推していただけるのはありがたいんですが、こっち側はそっちの責任を取らない」と吐露しながら、自身の意見に思わず「ひどいね(笑)」と苦笑した藤本。「でも、タレント側からしたらありがたいよ。『人生をすべて懸けます』なんて最高にありがたい話だけど、でもその人生を懸けてくれたことに対して何の責任も負えないし、何なら会うこともない人たちの方がほとんどだったりする」と打ち明け、「だから、気をつけた方がいいよと思う。『私を追いかけるよりも、あなたの幸せを願っています』と私は思っちゃうかな。推し活も幸せの1つかもしれないけど、今いる現実世界の幸せもちゃんと気づいてほしい」とメッセージを送った。

“推し活とファン”について真摯に語る藤本に対して、コメント欄には、「『自分の幸せを優先して欲しい』って言えちゃう所にもう尊敬しかない」「推される側の人が取り繕わずにこういう発言をするのは、むしろファンに対してめちゃくちゃ誠実だし推せると思いました」「推されてる側のミキティが言うと説得力あるなぁ」といった絶賛の声が書き込まれている。

【編集部MEMO】
2019年10月に開設されたYouTube公式チャンネル『ハロー!ミキティ/藤本美貴』は、藤本美貴が「新しい自分を発掘」すべく、色々なヒト・モノ・コトと出会い、好きなことを見つけ、やりたいことをやっていく様子を届けるチャンネル。4年前のブログには、「17歳から芸能生活をしてきてありがたい事に守られた環境だったからこそ本当に知らないことや、やった事が沢山あったり…これから色んなYouTubeを通して経験して34歳から新しい藤本美貴を発掘できればいいなと思っています」と意気込みをつづっていた。最近では、視聴者の悩みに答える「ミキティ人生相談」のほか、夫・庄司智春(品川庄司)とのドライブトークやランチデートも人気を集めている。