キヤノンは10月12日、中国・杭州で開かれた第19回アジア競技大会(アジア大会)において、報道用カメラ使用率でキヤノンがトップシェアを獲得したと発表した。あわせて、会場内にはカメラ・レンズのメンテナンスや技術サポートを実施する拠点を設け、撮影機材のトラブルなどにより決定的瞬間を逃さない体制も整えた。

  • 第19回アジア競技大会でのプレス陣の様子

キヤノンによると、今回のアジア大会でのキヤノン製カメラの使用率は約64%。キヤノンは、2021年に開かれた東京2020オリンピックでもトップシェア(約55%)を獲得していた。

  • 2023年5月に販売を開始したRFマウントの超望遠ズームレンズ「RF100-300mm F2.8 L IS USM」が今回のアジア大会では活躍。実売価格は150万円前後

アジア大会会場内のメインメディアセンターには、カメラサービスブースと杭州クイックリペアセンターを設け、スピーディーなメンテナンスや修理を実施。撮影機材のトラブルなどにより決定的瞬間を逃さない「ゼロ・ダウンタイム」を提供した。

東京2020では、カメラマンが用いるカメラや交換レンズのメンテナンスを1時間、修理でも24時間で完了する体制を整え、しかも部品交換が発生する修理を含めて費用を一切徴収せず、すべて無料で提供した点が話題を呼んだ(参考記事:「カメラマンの仕事を止めるな! キヤノンが東京2020で見せた“裏方魂”」。

  • 東京2020で設置したプロサポートブース。代替貸出用のカメラや交換レンズをズラリと用意していた

  • センサーの清掃など基本的なメンテナンスは1時間、部品交換を伴う修理も24時間以内に戻せるようにしていた