高機能な電動歯ブラシの3大ブランドといえば、P&GジャパンのOral-B by Broun(以下、オーラルB)、フィリップスのソニッケア、そしてパナソニックのドルツ。なかでもオーラルBシリーズは「丸形回転ブラシ」という独自ブラシ形状からファンも多いシリーズです。

そんなOral-B by Brounが7月7日から発売するのが、新フラッグシップモデルとなる「オーラルB iO10」(以下、iO10)です。

iOシリーズはもともと高機能な製品でしたが、新モデルではスマート充電器「iOsense」を付属してさらに使いやすくなりました。気になるその実力をプレス向け発表会にてチェックします。

  • プレス発表会で展示されていた新モデル「オーラルB iO10」。価格はオープンですが、市場想定価格は60,280円前後となかなかの高価格帯

  • 新製品の特徴でもあるスマートな充電器「iOsense(アイオーセンス)

オーラルBシリーズの最高峰、iOシリーズは何が凄いのか?

オーラルBシリーズといえば回転する丸形のブラシが特徴。丸いブラシが歯を「包み込む」ようにフィットすることで、歯の表面や側面、歯間までを同時に磨けます。

そんな丸形回転ブラシを採用したオーラルBシリーズなかでも、iOは最上位となるシリーズです。

iO最大の特徴は駆動方式。他モデルはモーターの力をギアでブラシに伝えるギア駆動ですが、iOシリーズは磁石を使ったリニアマグネティックシステムを採用しています。

従来よりもパワフルな駆動なので、ブラシの毛先がムチのようにしなり歯垢をしっかり除去。歯垢除去能力は手磨きより99.7%も高いそうです。

  • iO10本体のデザインや機能は従来までのフラッグシップモデルiO9とほぼ同じ。本体カラーは石のようなランダム模様のついたコズミックブラックで、本体サイズは幅29×奥行28×高さ183mm(ブラシ含まず)、重量130g。iO9より微妙に軽量コンパクト

iOシリーズは現在8モデルありますが、基本的な歯垢除去能力はいずれも同じ。ただし、上位モデルになるほど歯磨きをサポートする機能が増えます。

なかでも、新製品のiO10と従来までの最上位モデルiO9で特徴的なのが、口のなかを16か所にエリア分けし、ブラッシングした場所を検知する「AIブラッシングガイド」の存在です。

  • Bluetoothでスマートフォンと連動することで、現在口のなかの「どの部分」を「どれくらい」磨けているかを視覚的に表現。iO10とiO9は歯を上下6つのエリアに分割。この6エリアをさらに「歯の表側」「歯の裏側」「歯のかみ合わせ面」の合計16か所にわけて検知します。ちなみに、iO5~iO8までは6エリアの検知機能を搭載

このほか、iO8以上はカラー、i06以上はモノクロの液晶画面を本体に搭載。この液晶画面でモードを選択できるほか、歯を磨いている時間をストップウォッチのようにカウントもしてくれます。

オーラルBは約2分の歯磨きを推奨しているので「自分の歯磨き時間が適切か」が即座にわかる便利な機能です。

このほか、iOシリーズ全製品にスマート押しつけ防止センサーを搭載。適切な強さで歯にブラシをあてると「緑」、弱すぎると「白」、強すぎると「赤」に光るリングでブラッシングの強さを教えてくれます。

  • iO10でもカラー液晶を本体に搭載。磨いているモードや磨き時間などを表示してくれます。上のリングは歯にブラシを当てた強さを赤(強い)/白(弱い)/緑(適切)で教えてくれます

新充電スタンドの登場で「面倒だから使わない」機能をなくす

AIブラッシング ガイドや液晶画面を使ったカウントダウン機能、スマート押し付け防止機能は便利ではありますが問題もあります。

たとえば、AIブラッシング ガイドを利用するには、毎回スマートフォンの専用アプリをたちあげる必要があり、面倒で続かないという声がありました。

また、カウントダウンや押し付け防止のアラートは、歯ブラシ本体に表示されるので、歯磨き中は自分では見えにくいという難点もあります。そこで登場したのが新製品に付属するスマート充電器「iOsense」です。

  • スマート充電器「iOsense」。従来までのiOシリーズ充電台より二回りほど大きくなりました。歯ブラシを使用していない時は、側面に現在時刻が表示されて時計としても利用できます

iO10で歯磨きを開始すると、iOsense上部に6分割された青いライトが点灯。この青いライトは上3つのエリアが上の歯、下3つは下の歯を表現しています。つまり、充電台があればアプリを立ち上げずにAIのブラッシングガイドの「どの歯をどれくらい磨いたか」がわかるようになったのです。

さらに、本体側面にはフラッシング時間のカウントダウンを表示。このほか、ブラシを強く押し付けすぎた場合は青いリングが赤色に光るなど、ユーザーのさまざまなブラッシングの状態を、充電器だけでチェックできるようになりました。

運転中の充電台。磨いている歯のエリアは点滅。動画だと上の左側の歯を磨いていることを表現しています。歯を磨いた時間にあわせて、エリアの色が青から水色、そして白に変化します。動画後半ではスマート押し付け機能をチェック。ブラシを強く押し付けすぎると、iOsenseのリング全体が赤く光りました。iOsense側面の数字はブラッシング時間のカウントです ※音が出ます

ところで、AIブラッシングガイド中は、歯磨き時間のカウントもスマートフォンのアプリに表示します。このため、アプリ立ち上げ中はiOsenseではカウント表示をせず、現在時刻が表示される仕様です。

また、スマート押しつけ防止機能は基本的にブラシ圧が強い場合の「赤」のみ点灯。ブラシ圧が弱すぎる場合はiOsenseでの反応はありませんでした。

本体性能はiO9と同じ、付属品は替えブラシが充実

じつは、筆者は3年前からiO9を愛用しています。iOシリーズはよく歯垢除去能力の高さをアピールしていますが、個人的にはリニア駆動で滑らかな磨き心地がiO9を選んだ理由です。

実際にiOを利用していると、AIブラッシング ガイドや液晶画面を使ったカウントダウン機能、スマート押し付け防止機能も、手放せなくなるくらい便利な機能。

とはいえ、AIブラッシング ガイドのためにアプリを立ち上げたのは、最初の1か月ほど。それ以降はスマートフォンでアプリを起動するのが面倒になり、月に一回ほど「自分の磨き方の癖」をチェックするために起動する程度です。

アプリによるブラッシングガイド機能は他社のプレミアム電動歯ブラシにも搭載されていますが、この「アプリ起動が面倒くさい」問題はどの製品にも共通しています。

そんななか、iO10は「充電器にガイドを表示させる」という目からウロコな方法で問題を解決。多くの家庭では洗面台に充電器を置いているため、歯磨きをしながら自然にガイドをチェックできるのは、かなり魅力的なのではないでしょうか。

iO10はiOsenseが最大の特徴で、本体の性能は従来までの最上位機種iO9と変わっていません。また、両製品ともにトラベルケースとブラシホルダーを付属しています。

付属品の大きな違いは替ブラシの充実。iO9はアルティメイトクリーン2本のみ付属するのに対し、iO10はアルティメイトクリーン1本のほか、ジェントルケア、ラディアントホワイト、ターゲットクリーンと、用途の異なる4種類のブラシが1本ずつ付属します。

  • iO10に付属するブラシ。左からアルティメイトクリーン、歯茎のケアに優れたジェントルケアブラシ、消しゴムのような素材を使ったラディアントホワイトブラシ、そして歯間ケアができるターゲットクリーンブラシ