「何をやってもうまくいかない」と感じることは、誰にでもあるはず。失敗が続き、自分に自信が持てなくなった時にはどうすればいいのでしょうか。

もう限界だと思っても、ささいなきっかけで気分が変わることもあります。今回は、仕事や生活の中で気分が落ち込む原因や対処法をまとめました。

逆に「何をやってもうまくいかない」と感じる時にやってはいけないNG行動、何をやってもうまくいく人の特徴や習慣もまとめました。「もうイヤだ!」と思った時に、参考にしてくださいね。

  • 何をやってもうまくいかない時とは

    何をやってもうまくいかないと感じる理由や対処方法をまとめました

何をやってもうまくいかない時の原因

何をやってもうまくいかないと感じても、実は自分の考え方がネガティブになっているだけ、ということがあります。まずは現状を客観的に把握して、気分が落ち込む原因について考えてみましょう。

ストレスがたまっている

ストレスがたまっていると、ちょっとしたことでもネガティブにとらえてしまいがちです。心に余裕がない状態では、周りの人のアドバイスも嫌みに聞こえてしまうことも。

人と関わり、社会で活動する以上、ストレスをまったく感じないことは不可能です。しかしストレスが多すぎると、気が付かないうちに心には負荷がかかっているかもしれません。

目標がない

日々の目標なく過ごしていると、方向性を見失いがちです。「うまくいくとはどういうことか」が明確になっていないので、何をしても成果を得られなかったような気になるのです。

「初回の顔合わせでは、相手に顔と名前を覚えてもらえば十分」というように、成功した時のビジョンをはっきりさせておくことで、それがどの程度達成できたのかを冷静に判断することができるようになります。

「何をやってもうまくいかない」と感じているだけで、実はきちんと前進しているということが実感できるでしょう。

自己肯定感が低く、他者の目ばかりを気にしている

自分を褒めてあげられるのは、自分だけです。周りの評価は、それぞれの基準に基づいています。それを自己評価の基礎にしてしまうと、いつまでも自分の価値が安定しない、ということになりかねません。

自分がどれくらい頑張ったかは、自分がわかっていればいいことです。周囲からの評価はいったん横に置いておいて、自分自身の基準で、自分を評価してあげましょう。

失敗を認めず、未来に生かせていない

失敗は、そのままでは「損失」です。しかし、どうして失敗したかを考えて次に生かせば、それは「経験」になります。

最初から失敗しない人はいません。積み重ねた失敗を、経験として蓄積できた人だけが「成功」するのです。「イヤなことは早く忘れる」というのも大切なことですが、そこから学んだ教訓はしっかり記憶しておきましょう。

すぐに諦める癖がついている

「成功するまで続ければ、失敗はない」というのは極論ですが、すぐに諦めてしまっては元も子もありません。例えば10回うまくいかなくとも、11回目はうまくいくかもしれません。

継続は力なり、です。「うまくいかないこと」と「何もしないこと」は違います。思った通りにいかないからといってすぐに諦める癖がついている人は、うまくいくはずのことまで放棄してしまっているかもしれません。

何をやってもうまくいかない時期の対処法【考え方編】

どうしてもうまくいかない時には、まずはマインドを変える必要があります。考え方はすぐには変えられなくとも、毎日少しずつ繰り返していけば、次第にポジティブな思考が身に付くはずです。

何をやってもうまくいかない時期に思い出してほしい「考え方」について紹介します。

うまくいかないことがあって当然だと理解する

どんな達人にも、初心者の時期があります。初めて挑戦することが、うまくいかないのは当然のこと。失敗は、誰でも経験することです。

うまくいかないことが続いても落ち込まず、「そんなこともある」と気楽にとらえましょう。

今を大切にする

うまくいかなかったことは、すでに過去のことです。そこにとらわれて思い悩むことは、今この瞬間を無意味に過ごすことにつながります。

過ぎてしまった時間は、取り戻せません。ただ悩み続けたり落ち込んだりするよりは、その失敗をどう次に生かせるかを考える方にシフトしましょう。

他者の評価を期待しすぎない

自分ではうまくいったと思っても、周りからの評価はそれほど高くないこともよくあります。これだけのことをしてあげたのだから、と見返りを期待すると、思うような結果を得られないことも。

相手は相手、自分は自分。「うまくいかなかった」と考えるのではなく、「相手に期待し過ぎだったな」と冷静に判断することも大切です。それよりも、自分が自身の成果を認めてあげることが大切です。

ネガティブ思考をやめ、ポジティブに物事をとらえる練習を

物事には、表と裏があります。同じ出来事をポジティブにとらえる人もいれば、ネガティブに受け取ってしまう人もいるのです。

ネガティブに考えがちな人が、ポジティブな思考を持つのはなかなか難しいことかもしれません。そんな時は、「うまくいかなかったこと」のポジティブな面を挙げる練習をしましょう。「成約には至らなかったけれど、クライアントに商品の良さは伝わったのできっと次につながる」「コンペ自体はうまくいかなかったけれど、案を相談するうちに社内に人脈ができた」など、訓練を繰り返すうちに、きっと物事の両面を見られるようになりますよ。

何をやってもうまくいかない時期の対処法【行動編】

気持ちの整理がついたら、次は行動を変えていきましょう。普段の習慣は、人生を変えていきます。また心の在り方を変えるよりも、行動を変える方が簡単な場合も。

元気になれる「行動」について、まとめました。

好きなことや趣味に没頭する

すでに大好きな趣味がある、という人は、とことん没頭するのも効果的です。時間を忘れて熱中すれば、体や心がリフレッシュできるでしょう。うまくいかなかったことも、いつのまにか「どうでもいいこと」に変わるかもしれません。

ストレスを発散できるものを見つけ、定期的に行う

スポーツや旅行など、ストレスの原因から離れて過ごす時間は、ストレスの発散につながるでしょう。心の負担が軽くなれば、考え方もポジティブになっていくもの。気分が落ち込んだ時は、心の休憩時間を取ってあげてください。

新しいことにチャレンジする

これまでと同じことを繰り返しても、失敗のイメージが忘れられないうちは、気分が晴れないかもしれません。そんな時は、新しいことにチャレンジしてみるのもいいでしょう。

視野を広げ、思いがけない好みや適性と出会えれば、自分に自信が持てるようになるはずです。

周りに相談する

自分のことは自分が一番よく知っていると思っても、周りの人しか知らないあなたの姿があるかもしれません。一人で思い悩んだ時には、身近で信頼できる人に相談してみましょう。

思い切って環境を変えるのも一つの方法

いろいろ試してもやっぱりうまくいかないことが続くなら、それはあなたが原因ではないのかもしれません。会社や学校、周囲の人などとの相性が悪いだけなら、環境を変えることで活躍の機会が生まれることもあります。

  • 何をやってもうまくいかない時の対処方法

    考え方や行動次第で、物事は好転するかもしれません

何をやってもうまくいかない時にこれはNG

事態を好転させようとして取った行動が、逆効果になっているかもしれません。次はうまくいかない時にしてはいけない、NG行動について見てみましょう。

自分を責めること

「失敗した!」「もうダメだ!」と、自分を責めてはいけません。反省することは大切ですが、むやみな攻撃には何の利益もないからです。

考え方や行動を変えたり、いったんそこから離れたりして、まずは気分を落ち着かせることが重要でしょう。

他人に言われたことを鵜呑みすること

他の人に相談した時、自分のしたいこととは違うことをアドバイスされるかもしれません。また、過剰な叱咤(しった)をされても、真に受ける必要はありません。

他人はしょせん他人です。あなたの人生に責任を取ってはくれません。もらったアドバイスはよく吟味し、自分自身で決断しましょう。

無理をして頑張ること

失敗を取り戻そうとして、がむしゃらに頑張り続けるのもNGです。追い詰められるほど、視野は狭くなりがちです。正しい判断をするためにも、うまくいかなかった時には、一度ゆっくり休む時間を取りましょう。

何をやってもうまくいく人の特徴や習慣を参考にしよう

なかなか成功しない人がいるのとは裏腹に、何をしてもうまくいくように見える人がいます。彼らは何が違うのでしょうか。

何をしてもうまくいく人のマインドや習慣について紹介します。

何事にも感謝の心を持つ

相手にしてあげたことを数えるのは簡単です。しかし、してもらったことに感謝することは忘れがちになってしませんか?

自分と同じように、相手もあなたにしてあげたことを覚えています。それをきちんと感謝する人だけが、「また助けてあげたい」と思われるようになるのです。

他人の幸せをねたまず、素直に喜べる

他人が幸せな姿を見ると、自分と比べてつらい気持ちになる人もいるかもしれません。けれど、相手が幸せだろうか不幸だろうが、自分の状況とは関係のないことです。

幸せは、取り合うものではありません。他人の幸せを素直に喜び、共に祝うことで、自分も幸せになっていくでしょう。

変化を楽しめる

人との関係も、自分自身も、日々変化していきます。変わることを恐れていては、いつまでも安心できません。

「すべては変わるもの」と受け入れ、その変化を楽しめるようになると、ちょっとしたことで毎日が豊かになりますよ。

自分でコントロールできないことには執着しない

例えば他人の気持ちは、自分ではどうにもできません。「こうなったらいいのに」と思うのは、あくまでも自分の希望です。

自分でコントロールできないことは受け入れ、自分自身のことに目を向けることが、ポジティブな思考の土台になります。

目標を立てる

毎日に目標を持つと、その日一日の過ごし方は大きく変わります。例えば「ダイエットをして5kg痩せよう」と思えば、通勤までの1駅を歩いたり、おやつを控えたりするはずです。小さな行動は成果となり、「良い一日を過ごした」という感覚につながります。

こうしたことの積み重ねが、自己肯定感を高めるのです。

常に成功のイメージを持つ

人は、イメージに引きずられがちなものです。失敗しそう、と思っていると失敗することがあるでしょう。そこで物事を始める前には、まず、成功のイメージをつかみましょう。

「成功することで自分がどんな風に変わるのか」を明確にしておくことで、そこに至るまでの道筋もはっきりします。

優先順位を決めて行動する

すべてのことを、同時にこなすことはできません。全部が中途半端になるのを防ぐためには、仕事でもプライベートでも、やることには優先順位をつける必要が出てきます。

何を重視し、何を後回しにするかは、あなたの人生の方向性を決定づけるもの。目標をはっきりさせ、優先順位をつけて行動することが、芯の通った生き方を支えます。

日々の行動やマインドを少し変えて、前向きに人生を歩もう

何をしてもうまくいかない時には、何もかもイヤになってしまうものです。すべて投げ出したい気持ちにもなりますが、それはきっと一時的なもの。落ち込む時があれば、元気な時もあるはずです。

何をしてもうまくいかない時は行動や考え方を変えて乗り越え、人生について、前向きに考えてみてくださいね。