女優の吉高由里子が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『星降る夜に』(毎週火曜21:00~)で、吉高演じる雪宮鈴に恨みを持つ“謎の人物”として声や顔の一部で出演していた“謎の男”が、きょう21日放送の第6話で俳優のムロツヨシだったことが判明した。

  • 左からムロツヨシ、吉高由里子=テレビ朝日提供

大石静氏が脚本を手掛ける同作は、のどかな海街を舞台に、感情を忘れて孤独に生きる産婦人科医・雪宮鈴(35歳/吉高)と、音のない世界で自由に生きる10歳下の遺品整理士・柊一星(25歳/北村匠海)という命の始まりと終わりを司る2人が、星降る夜の出会いを機に運命の恋を育んでいくヒューマンラブストーリー。ディーン・フジオカは、心優しきポンコツ天然新人ドクター・佐々木深夜(45歳)を演じている。

2018年に大石氏脚本ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』で、若年性アルツハイマー病に侵された妻への純愛を貫く小説家を演じたムロだが、今回演じたのは強い夫婦愛ゆえに心が壊れてしまった男・伴宗一郎。伴は5年前、妊娠した妻の命を救うことができなかった鈴を逆恨みし、医療裁判を起こすも、鈴に落ち度はなかったため敗訴、裁判が終わって3年が経った今もなお恨みを募らせ続けていた。脚本を読み、「大石さぁーん、そんなストーリーにしないでぇ、俺出さないでぇ、やめてあげてぇ、俺でなければ素敵な美しい世界なのだからぁ」と思わず心の中で叫びつつも、「申し訳ねぇな、けどやり切らんとな」と奮起したというムロ。

第3話の握りこぶしを震わせながら鈴を尾行する姿、第4話の目元のアップ、さらに第5話で「人殺し!」と叫ぶ声を受け、SNSではその正体をムロだと予想する声も。その考察大会はムロ本人もチェックしており「声だけで『もしかして? ムロ?』と思ってくれた方がいたみたいで、うふっとも思えましたが、後に恨まれるだろうな、と。とある素敵な俳優さんのお名前を挙げている方もいたと聞いて、その方たちに『すまん俺だ、俺ですまん』とも思いました」と話した。

過去にドラマ『豆腐姉妹』(10年)で共演した吉高とは「久々とは思えないくらいの良い距離感で世間話をした後の撮影で、「もうヤダ、ほんとにヤダ」と言われたようで、「私は少しだけ成長して、しっかり嫌われてあげられる役者になってあげられているのかもしれません。吉高さんの感想をドラマの全撮影が終わってから聞きたいな」と手応えを明かす。

第6話ラストに不敵な笑みを浮かべて登場し、「また人殺してませんか?」と詰め寄るなど、鈴をとことん追い詰めてきた伴は、来週28日放送の第7話でさらに暴走。悲しい過去の全貌が明かされると同時に、鈴がさらなるピンチに直面してしまう。ムロは「皆さん、お邪魔します。本当にお邪魔します。私を嫌い、恨み、憎んで、そして他の登場人物の方たちを思いっきり愛してくだされば」と呼びかけた。

■ムロツヨシ(伴宗一郎 役)コメント

――出演オファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。

プロデューサーさんや脚本家の大石さんから、とても気持ちある熱意をもってお誘いいただき、それはもう役者としてうれしい限りでございました。が、脚本を読んで「大石さぁーん、そんなストーリーにしないでぇ、俺出さないでぇ、やめてあげてぇ、俺でなければ素敵な美しい世界なのだからぁ」と(笑)。

――吉高由里子さんとの共演についてはいかがですか?

ご一緒するのは7年ぶり? もっとかな? とても久々でした。でも、久々とは思えないくらいの良い距離感で世間話をした後の撮影で、「もうヤダ、ほんとにヤダ」と吉高さん。私は少しだけ成長して、しっかり嫌われてあげられる役者になってあげられているのかもしれません。

――第6話ラストから第7話にかけ、ついに鈴と正面から対峙します。伴という役、そして撮影をしてみての感想をお願いします。

もはや吉高さんの感想をドラマの全撮影が終わってから聞きたいな、という感想です。申し訳ねぇな、けどやり切らんとな、と。

――第6話ラストで顔が出るまで、伴の役が誰なのか、ネットでは考察が飛び交っていました。

声だけで「もしかして? ムロ?」と思ってくれた方がいたみたいで、うふっとも思えましたが、後に恨まれるだろうな、と。はい。とある素敵な俳優さんのお名前を挙げている方もいたと聞いて、その方たちに「すまん俺だ、俺ですまん」とも思いました。

――視聴者の皆さんに見どころやメッセージをお願いします。

皆さん、お邪魔します。本当にお邪魔します。私を嫌い、恨み、憎んで、そして他の登場人物の方たちを思いっきり愛してくだされば、と思います。