ビオフェルミン製薬は2月12日から27日まで、Twitter/Instagramにて「2/12は乳酸菌のくすりの日」キャンペーンを実施している。

  • 高齢者にとって便秘は危険なサイン!?

同社は昨年4月、一般社団法人日本記念日協会より認定を受け、2月12日を「乳酸菌のくすりの日」に制定。今回のキャンペーンはこれを記念してのものだ。キャンペーン活動の一環としてこのほど、「高齢者の便秘」について注意を促す発信を行った。

  • 70歳以上の男性で便秘が急増! 高齢者で便秘が増える原因とは?

年齢や性別を問わず多くの人が悩まされている便秘。令和元年の国民生活基礎調査によると、便秘に悩む人は60代前半までは圧倒的に女性が多いが、それ以降は男性も増え、70代後半では男性の方が多くなっている。

高齢者にとっては、男女共通の悩みである便秘。他のさまざまな疾患にも大きく関わってくるため早期に改善することが大切だ。

便秘を疑ってみる基準は『3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感や膨満感がある状態』とされている(日本内科学会の定義)。高齢者に便秘が増える主な原因としては以下が考えられる。

(1)食事量(食物繊維摂取量)の減少
年齢を重ねるとともに食事量が減って、便のかさが減り排出しにくくなる。また食事量が少なくなることで食物繊維の摂取量も減少。食物繊維は腸内環境を整える善玉菌のエサになる働きや、便のかさとなり腸内を掃除する働きもあるので、摂取量が減ると便秘につながる。

(2)水分摂取量の減少
高齢になるにつれて、のどの渇きを感じる機能が低下したり、トイレが近くなるのを気にして水分摂取を控えたりと、水分不足になりやすい傾向にある。すると便に含まれる水分量も減少して便が硬くなり、排便がしづらくなる。

(3)筋力や腸の働きの低下
加齢や運動不足に伴う筋肉量の低下で、便を出す力も弱まる。また、腸の働きが鈍くなると便が腸内にとどまる時間も長くなり、便から必要以上に水分が減ってしまうため、便が硬くなってしまい出にくくなる。

(4)便意を感じにくくなる
高齢になると直腸の知覚が低下してしまい、便が肛門近くに到達していても便意を感じず、排便の機会を逃してしまうということが起こる。

(5)病気や薬剤の影響
患っている病気や飲んでいる薬が原因で便秘になるケースがある。

(6)姿勢の悪化
姿勢の悪化で骨盤の位置が変化したり、腰痛になったりすることで、思うように腹圧をかけられなくなり、便秘になることがある。

  • 健康的な便の中身は水分8割、固形物2割

健康的な便の中身は水分8割、固形物2割。硬い便でも7割が水分と、水分比率が多いことがわかる。

「まずは便秘を正しく知る! 〜便秘は回数だけじゃない!」--週1回の排便でも不快感なく生活している人もいれば、毎日排便があっても残便感に悩まされている人もいる。そこで重要になるのは自分が便秘かどうかを正しく認識することだ。

便秘というと、「便が出にくい」「トイレに行く回数が少ない」などのイメージをもたれがちだが、実は「便は毎日出るけど量が少ない」「排便後スッキリ感がない」といったことも便秘症状の一つ。便秘を正しく理解して、症状改善を心掛けたい。

便秘診断の目安には以下が挙げられる。便秘で受診する際には、回数以外の悩みも医師に伝えるようにすることが求められる。

【便秘の目安】Agachan F,et al:Dis Colon Rectum 39:681-685,1996より作成 ・排便の回数
・排便困難:便を出すのに苦痛を伴う
・残便感
・腹痛
・排便に要する時間
・排便しようとしても出なかった回数/24時間
・排便の補助(下剤や浣腸)の有無
・便秘の病悩期間(年)

「高齢者にとって便秘は危険なサイン!?」--高齢者の便秘では、以下のような危険性が指摘されている。

<脳卒中、心筋梗塞にも影響>
便秘は脳卒中、心筋梗塞など血管が詰まったりする病気を増やすことがわかってきた。2016年に日本で行われた研究では、「排便が4日に1回以下の人は、1日1回以上排便する人と比べて心血管リスクが約1.4倍にもあがるという結果(※1)が示された。トイレでいきむと血圧が上がることも要因のひとつだ。

<腸と腎の関係も近年明らかに>
腸と腎も互いに影響しあっていることが明らかになってきた。慢性腎臓病の進行が腸内環境の悪化を招き、それによって尿毒素が蓄積され、慢性腎臓病がさらに進行するといった悪循環が起こるといわれている。慢性腎臓病(CKD)患者のうち特に透析が必要な人の便秘の有病率が非常に高いことも報告されており、排便管理の重要性が指摘されている(※2)。

<フレイル・サルコペニアの患者は便秘の重症度が高い>
高齢者の健康で近年クローズアップされているのが、加齢により身体が衰えたり認知機能が低下するフレイルと、筋肉量の減少により身体機能が損なわれるサルコペニア。

65歳以上の外来患者を対象に、フレイルと腹部症状の関係を調べた調査では、フレイルの人はフレイルではない患者よりも便秘の重症度が高いという報告がある(※3)。

同様に、サルコペニアと便秘の関連性についての調査でも、サルコペニアの患者は便秘の重症度が高い結果となり(※4)、便秘と相関関係にあることがわかっている。

<気をつけたい関連疾患>
便秘になると、硬い便を出そうといきむため痔になりやすくなる。また、大腸ポリープや大腸がんが原因で便秘になっているケースもあるので、長く続く場合は早めに受診することが大切だ(※5)。

「自分に合った生活習慣で“排便ルーティン"を作ろう」--水分不足や腸の動きの低下に加えて、腸内環境の悪化も便秘の原因になるため、便秘対策として腸内環境を整えることも重要。腸内環境を整える生活習慣を身につけ、自分なりの排便ルーティンを確立することがポイントとなる。

今回のレポートでは、<主な便秘対策>として

(1)「毎日朝食を食べ、繊維質が多い食事を意識する」
(2)「水分をしっかり摂る」
(3)「乳酸菌などのプロバイオティクスを摂取する」
(4)「おなかまわりのお悩み解決トレーニング」
(5)「排便を促す腸の5点押し、のの字マッサージ」
(6)「コミュニケーションと孤食に配慮」
(7)「『排便日誌』をつけ、自分なりの排便ルーティンを確立する」

を紹介している。

  • おなかまわりのお悩み解決トレーニング

このうち、(4)「おなかまわりのお悩み解決トレーニング」は、同社の腸活情報サイト「腸活ナビ」にて1月より公開中。(5)「排便を促す腸の5点押し、のの字マッサージ」は、パーソナルトレーナー高稲達弥氏が運営するダイエットYouTube「MuscleWatching」とのコラボ動画第3弾「便秘改善筋トレ&マッサージ」として配信している。

  • 排便を促す腸の5点押し、のの字マッサージ

また、(7)については、「排便日誌」として『腸から健康日誌』を制作し、全国の病院を通じて無料配布している。「高齢者の便秘」について心配や興味のある人は、いちどチェックしてみてはいかがだろうか。

  • 排便日誌『腸から健康日誌』

出典:
※1 東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学皮膚科学講座 本藏賢治先生発表論文
※2 自治医科大学名誉教授 菅野健太郎先生監修 ビオフェルミン製薬「腸から健康を考える」05|便秘より
※3 順天堂東京江東高齢者医療センター消化器内科科長 浅岡大介先生発表論文
※4 順天堂東京江東高齢者医療センター消化器内科科長 浅岡大介先生発表論文
※5 鳥居内科クリニック院長 鳥居 明先生監修 ビオフェルミン製薬「腸から健康を考える」05|便秘より