「スクール IE」など7つのスクールブランドを展開する総合教育サービス会社・やる気スイッチグループは、プログラミングで子どもたちが"理想の家づくり"を行う特別レッスンを10月19日に開催した。

  • やる気スイッチグループが開催した特別レッスン「マイホームプログラミング ~プログラミングで夢の家を作ろう!~」の様子

同グループはAI技術の研究開発スタートアップPreferred Networksとともに2020年12月に合弁会社を設立。プログラミング教材「Playgram(プレイグラム)」を使い、現在全国で「プログラミング教育 HALLO」による700以上のプログラミング教室を展開している。

今回は「マイホームプログラミング ~プログラミングで夢の家を作ろう!~」と題した今回のレッスンのもようをレポートする。

プログラミング教材「Playgram」とは?

HALLOは、第18回(2021年度)日本e-Learning大賞を受賞した本格的なプログラミング教材「Playgram」と、「やる気スイッチ」の指導メソッドを組み合わせたプログラミング教室。

小学生をメインターゲットとするPlaygramを用い、自宅学習・教室でのコーチングによる指導と成果発表を繰り返すことで、小さな成功体験を積み重ねながら学びが続く学習サイクルを築いているのが特徴だ。

今回のレッスンでは、Playgramを開発するPreferred Networks社の担当者がそのプログラミング教材について紹介した。

「もともとPlaygramは、エンジニアでもある弊社社長が『自分の子どもがプログラミングを学ぶ教材を作りたい』と開発し始めたアプリケーションです。プログラミングに欠かせない基本的なことから、高度な内容まで楽しく学べる教材なので、楽しく遊んでもらうことでプログラミングやITを使いこなせる、素敵な大人に将来なれるんじゃないかなと思います」

そんなPlaygramを使用した今回の特別レッスンは、参加者の子どもたちが理想のマイホームを創作を通して、プログラミングだけではなく、プラスαの学びの機会を提供するというもの。

子どもたちの好きなものや身近なこととコラボしてシリーズ開催を予定する「HALLO 未来チャレンジ プロジェクト」の第1弾となり、「家」をテーマにした特別授業も実施された。

ゲスト講師を務めた子育て住空間コンサルタント・インテリアコーディネーターの今西千登瀬氏は、大学時代に空間デザインを学び、大手建材メーカーで住まいのコンサルタントを経験。

  • ゲスト講師を務めた子育て住空間コンサルタント・インテリアコーディネーターの今西千登瀬氏

現在は自身の子育て経験などを活かして、子育てがもっと楽になる快適な住まいづくりの提案などをしている。

「実際にお仕事でお客様と住まいの相談をするとき、最初にまず大切なことはお客様の好きなものを確認することです。みんなも食べ物とか趣味とか、いろいろあると思うんですけど、毎日を快適で幸せに過ごせるような空間をつくれるよう、自分のお気に入りからインテリア・住まいのヒントを得ていくことが重要なポイントです」

シャンデリアを中心・主役に据え、家具や小物などコーディネートした空間などを解説した。

「Playgramにはいろんな木や家具、食べ物などさまざまな"オブジェクト"があるので、例えば桜が見える中庭のあるお家にしたいといった軸を考えて、住まいづくりをしていくこともひとつの方法だと思います」

「ルールはあるんですけど、ルールに捉われずに」

次に大事なポイントとして今西氏が紹介したのは、住まいづくりの上でインテリアコーディネーターが考える基本の色。面積が大きい順に、壁などの「白色」、家具などの「茶色(木目調)」、観葉植物などの「緑色」という3色の配分・使い方を工夫すると、素敵な空間を演出しやすいという。

「最後にみんなの感性を刺激するようなおもしろい住宅も紹介します。これは東京・三鷹の住宅ですが、このお家は3色以上、お家の中の色も含めると14色も使っていて、しかも普通のお家って四角いイメージだと思うんですが、丸いかたちや球体をふんだんに使っています。ルールはあるんですけど、ルールに捉われずに。自分がどんな家に住みたいか、プログラミングを通じて自由な発想で考えていただけたらと思います」

続いて、参加者の子どもたちは予め思い思いに制作してきた部屋や家を80分ほどの時間をかけて自由にアレンジ。その後、2名の参加者が自身の作品を発表した。

1人目が発表したのは雪だるまやヤシの木などのオブジェクトを配した家で、1ヶ月以上前からコツコツつくってきたという。

  • 「超すごい家」

パソコンのある仕事部屋や、2階部分には中央に巨大なオブジェのようなアスレチックもあり、この日は今西氏のアドバイスを参考に桜の広がるテラスを新しく"繰り返し"を使って造成したそうだ。

  • 桜の広がるテラスを"繰り返し"を使って造成

作品タイトルは「超すごい家」とのことで、今西氏は「想像力がすごいなと思いました。ひとつのお家で春とか冬とかいろんな季節をいっぺんに味わえたり、現実的な仕事部屋があったり。桜の木もすごく素敵ですね」と印象を語った。

二人目の子が創作したのはホテルやプール、カモメがいるリゾートのような空間。

  • リゾートのような空間

ホテルの内部にはフロントや食堂もあり、脱衣所も備えた付きの浴場にはリゾート風におしゃれにアレンジした露天風呂、サウナと水風呂もあるようだ。ネットで調べて行きたいと思った場所を参考にしているという。現在は2階までだが、最終的には10階建てのホテルにしたいそうで、ディテールも含めてまだまだ作り込んでいくようだ。

今西氏は「本当に楽しんで作っていることがよくわかって、細かいところなんですけどカモメがいるってことは海辺のリゾートホテルなのかなとか、情景もすごく伝わりました」とコメント。

  • 最終的には10階建てのホテルにしたいそう

「今日はみんな楽しそうにプログラミングをしていて、プログラミングでどこに何を置くのか、ひとつひとつ細かく考えていくことは、将来お仕事する時の基本になると思います。プログラミングを楽しんで極めていただけたらいいなと思いました」と、感想を述べていた。

同プロジェクトでは、今後もさまざまな分野や専門家とコラボし、プログラミングがより楽しくなる学びの機会を提供していくという。