俳優の松尾諭が、きょう29日に放送されるテレビ朝日系ドラマ『ジャパニーズスタイル』(毎週土曜23:30~)第2話に出演する。

  • 左から松尾諭、仲野太賀=テレビ朝日提供

限られた場面設定、登場人物で展開する連続ドラマ“シットコム”ことシチュエーションコメディにテレビ朝日が初挑戦する今作。さびれた温泉旅館「虹の屋」の玄関とロビー、従業員室・大浴場の入口とエレベーターのみを舞台に、実際に観客を入れて30分間ノンストップ、ほぼ本番一発勝負の群像劇を繰り広げていく。

第1話は温泉旅館「虹の屋」の三代目である父親に反発し家を飛び出したものの、うだつの上がらない毎日を送っていた哲郎(仲野太賀)が10年ぶりの帰宅を果たすところからスタート。なんだかんだ虹の屋に居座る哲郎を、社長と女将が不在の旅館を支える仲居頭・浅月桃代(檀れい)は疎ましく感じる。そんな中、哲郎が所属していたバレー部のOB兼コーチの警察官・笹原(松尾)が虹の屋を訪れるが、なぜかナゾ多き料理人・浮野奏太(KAZMA)は表情を曇らせる。

哲郎の持ち前の“クズっぷり”が光る場面も多数の第2話だが、浮野に関する驚くべき過去が明かされる展開も。また、そのことを執拗に推理する“2時間ドラマオタク”の支配人・影島(要潤)の狂気ぶりにも注目だ。

そして連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK)など名バイプレイヤーとして多数の映画、ドラマで個性を発揮する松尾が登場する。実話をもとにした話題のエッセイ『拾われた男』がドラマ化された際に主人公を仲野が演じた縁もあり、冒頭から2分半で繰り広げられる仲野とのやり取りは息ピッタリ。松尾は「最初は嫌だったけど(笑)、実際やってみると楽しかった。太賀君はじめ、“チームジャパニーズスタイル”のテンポ感が凄い。裏でモニター見てたんですけど本当に面白かった。視聴者の皆さんにも、観客の一人になったつもりで見て楽しんでもらえるのではないでしょうか。10年後も見たいし、世界巡業もしてほしいね」と今作の魅力を語った。

仲野も松尾との共演に「ちょっと変な感じでした。途中“あ、この人を演じてたんだ……”とふと思う時があって(笑)。でも本当に楽しかったです。このライブ感といいますか、舞台でもありドラマでもあるこのスタイルをぜひ楽しんでほしいと思います。10年続けるのは……今考えるのはきついです(笑)」と笑い交じりに共演を喜んだ。