11月13日よりWOWOWプライム&WOWOWオンデマンドで放送と配信をスタートする『連続ドラマW 両刃の斧』(毎週日曜 22:00~全6話※第1話は無料放送、WOWOWオンデマンドは無料トライアル実施中)の完成披露試写会が26日、都内で行われ、井浦新、柴田恭兵、風吹ジュン、森義隆監督が出席した。

  • 左から森義隆監督、井浦新、柴田恭兵、風吹ジュン

井浦新と柴田恭兵が初共演にしてダブル主演を務めた同ドラマは、15年前に長女を何者かに殺害された元刑事・柴崎佐千夫(柴田恭兵)、柴崎を慕う元部下で現在は所轄刑事・川澄成克(井浦新)が、迷宮⼊りした殺⼈事件の真相をめぐって激しくぶつかり合う慟哭のサスペンス。井浦と柴田の2人以外にも、重い病を患い亡き娘たちに想いを馳せながらも静かな余⽣を望む柴崎の妻・三輪⼦役を風吹ジュン、家庭を省みない父に反発しながらも自身も警察官となった娘の川澄日葵役を奈緒ら豪華なキャスト陣が出演している。

10代の頃から柴田の演技を見て育ったという井浦は「とにかくうれしかったですね。柴田さんと共演させていただけるオファーを受けて、何も考えることなく受けさせていただきました」と即答でオファーを受けたといい、「恭兵さんはスタッフさんやキャストさんの誰よりも先頭に立ち、恭兵さんの笑顔を作る姿勢を見て、僕は恭兵さんになれませんが恭兵さんのようになりたいと強く思いました」と柴田から大きな刺激を受けたという。井浦の言葉に「もう十分です」と照れ笑いを浮かべた柴田は「初日に井浦くんと芝居してクライマックスの6話まで一気に走り抜けそうだと確信しました。出会いは本当に大事だなと改めて感じたし楽しかったですね」と井浦との初共演を喜んだ。

撮影中は仕事に没頭するあまりにオンとオフが「崩壊していました(笑)」と苦笑いで振り返った井浦。「オンとオフはありませんでしたが、(撮影時期の)1~3月はとても寒くて、夜の食事の前に恭兵さんが温かい焼きそばと餃子を差し入れてくれたんです。僕は本当にうれしくて、この焼きそばと餃子の味を絶対に忘れないで噛みしめようと物凄い時間を掛けて頂きました」とエピソードを披露。続けて井浦が「クライマックスになっていくシーンで2人が広い会議室で1日中いたんです。僕は本当に追い込まれて崩壊し始め、(休憩中に)いつの間にか恭兵さんを背にして座っていました。そしたら後ろからモールス信号のようにトントントンと音が聞こえてきて、振り向いたら恭兵さんがタップダンスをされていたんです。そのタップダンスの音が『もっと頭を柔らかくしろ、深呼吸しろ』という言葉に聞こえて救われました」と柴田の心温まるエピソードを明かすと、柴田は「焼きそばの値段? タップダンスなのか何だか全然覚えていません」とさりげなかった。