コロナ禍でリアルでの出会いの場が減り、オンラインで恋活や婚活を続ける女性が増えました。けれど相手との温度差に悩む人も。真剣交際のつもりだったのに、相手はそうではなく、ショックを受けるケースがあるのです。

100人以上からアプローチが

T子さん(29)は、30歳になる前に結婚相手を見つけたくて、マッチングアプリに登録しました。100人を超える男性からのアプローチがあり、いろいろ迷った末に、趣味が合いそうな同い年の男性と会ってみることにしました。

実際に対面した彼は、話も弾むし一緒にいて落ち着ける人だったので、お付き合いしましょうということになったのです。お互いに適齢期だし、特に確認はしなかったけれど、結婚前提の真剣交際だとT子さんは思い込んでいたのです。

「私は結婚するつもりだったのに」

しかし、交際が進むにつれて、疑問は次々に湧いてきました。彼は自分の友達にT子さんを紹介してくれないし、T子さんの女友達にも会いたがろうとしないのです。結婚を考える仲だったら、お互いの友人を紹介しあうものなのでは、と不審に思ったのが最初でした。当然、お互いの両親に会うという話も出てきません。

心配になってきたT子さんは、ある日、彼に「結婚するなら何歳くらいにしたいと考えてるの?」と、軽い感じで尋ねてみました。すると、返ってきたのは「まだしばらくは独身でいたい。結婚は当分するつもりがない」という耳を疑うような言葉だったのです。

彼の裏切り行為

さらに、彼の部屋で過ごしていて、T子さんは衝撃的なものを目撃してしまいました。彼が席を外した時に、彼のスマホにとある通知が表示されたのです。それはマッチングアプリからの「お相手からメッセージが届きました」というものだったのです。

「私と付き合ってるのに、まだアプリを使っていたの!?」とT子さんは彼に問い正しました。T子さんはとっくにアプリを消していたし、彼もそうしていると信じ込んでいたのです。そして彼はあやまりもせず「お互いに独身なんだから、あまり縛りすぎず、もっと自由にしていいんじゃない?」とのたまうのです。

結婚前提ではなかった

すぐにでも結婚したいT子さんと、他の女性とも出会いたいという彼。お互いのスタンスがかけ離れていることに絶望し、T子さんはすぐに彼と別れました。交際中なのにアプリをやめなかったことは浮気に等しい行為なので、どうしても許せなかったのです。

T子さんのように、彼がマッチングアプリ続けていることを知ってショックを受ける女性が何人もいます。彼の誠意のなさも残念ですが、真剣交際なのかしっかり確認しておかなかったT子さんにも脇の甘さがあったのかもしれません。

全員が「婚活」ではない

マッチングアプリに登録している男性が全員結婚相手を探しているわけではありません。ワンナイトの遊び相手を探している人や、飲み友達を探している人もいるのです。けれど「マッチングしたということは結婚も考えてくれているのだろう」と勘違いする女性がいるのは心配です。

大切なのは、早いうちに、できれば直接会う前に、相手に「どのような目的でこのアプリを使っているのか」を確認することです。「いろいろな女性と知り合いたいと思って」などと答える男性は、まだまだ遊びたいのかもしれません。検索して「結婚相手を探している」と明記している男性を見つけるのもいいでしょう。

一緒にアプリを卒業する

また、交際が決まって早々にアプリを消してしまうのもどうでしょうか。相手がくれたメールについては、証拠となる可能性もあるので、ある程度記録をとってから消したほうがいいかもしれません。

彼と一緒にアプリを消して、二人同時に卒業するのはとてもいい方法です。 逆に、彼がアプリを消すことをためらっていたら、何かあやしいということ。他にもやりとりしている女性がいる可能性があるかもしれません。

クギを指しておく必要も

また、一旦アプリを消しても、再びインストールして使い続ける男性もいます。それを知った場合、女性にはふたつの選択肢があります。彼はそういう人だと理解して許してあげるか、もう信用できないからお別れするかです。

「今度マッチングアプリを使っているのを見つけたら、別れるからね」などと、あらかじめクギを刺しておくことも一定の効果はあります。別れたくないと感じた男性は、アプリの使用を控えるだろうからです。

これ以上傷を深めないために

なかには、消しても消しても彼がアプリを再インストールすることで悩んでいる女性もいます。これはもう何度も浮気をする彼に悩むのと同じこと。彼はマッチングアプリがクセになってしまっているのかもしれません。そしてバレても許してもらえるだろうと甘えている可能性もあります。

本当に恋人を大切に思っていたら、交際中にマッチングアプリを使うようなことは、できないはず。彼の誠意のなさにこれ以上傷つきたくないのなら、別れも辞さない強い態度ではっきりNOを伝えるべきかもしれません。

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