映画『おそ松さん』(3月25日公開)の未完成報告会が9日に都内で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、 渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、 佐久間大介)、高橋ひかる、前川泰之、桜田ひよりが登場した。

  • 前列左から宮舘涼太、佐久間大介、渡辺翔太、岩本照、ラウール、目黒蓮、向井康二、阿部亮平、深澤辰哉。後列左から前川泰之、高橋ひかる、桜田ひより

    前列左から宮舘涼太、佐久間大介、渡辺翔太、岩本照、ラウール、目黒蓮、向井康二、阿部亮平、深澤辰哉。後列左から前川泰之、高橋ひかる、桜田ひより

同作は赤塚不二夫生誕80年記念として2015年10月からアニメ化された、赤塚不二夫の名作ギャグ漫画『おそ松くん』を原作にしたアニメ。20歳を過ぎてもクズでニートで童貞、だけどどこか憎めない大人に成長した松野家の6つ子を主人公に、何でもありの予測不可能な物語が人気を博している。実写化にあたり、おそ松役を向井康二、カラ松を岩本照、チョロ松を目黒蓮、一松を深澤辰哉、十四松を佐久間大介、トド松をラウール、今回オリジナルキャラクターとなるエンドを渡辺翔太、クローズを阿部亮平、ピリオドを宮舘涼太が演じる。

この日はプロデューサーからの手紙も届き「本来であれば、本日はマスコミの皆さん、そしてファンの皆様をお呼びして世界初上映、ワールドプレミアを開催する予定でした」「公開を2週間後に控えた現在も、監督が完成に向けて絶賛編集中です。つまり、映画がまだ完成しておりません。撮影した素材につなげてみたら凄く面白くて本当に欲が出てきてしまって、気づいたらもうこんな時期でした」「このままだと3月25日の初日に間に合わないかもしれないので、今日の会見はSnow Man、高橋さん、前川さん、桜田さんにお任せします」と、文字通り"未完成報告"が。「うまくやっておいてください。ごめ〜んね」という結びに、岩本は「愛もありつつ雑だなと思います」と苦笑で返していた。

作品の見どころを聞かれると、おそ松役の向井は「ズボンを下ろしたりとかしました。本当に人がめっちゃいる商店街の中でジーパンを落としまして、多分何人かには僕のお尻見られました」と驚きの発言。「本当にすごい人がいたので、スタッフさんが布を張ってくれたんですよ。じゃあ安心やと思ったら上から目線感じて、商店街の3階のビルの方から、おばあちゃんがめちゃめちゃ見てた」と明かした。

カラ松役の岩本は「舘様演じるピリオドとのアクションシーンがけっこう多いんですけど、すごすぎて僕たちだけ違う映画撮ってるのかなという気持ちになりました」と振り返る。揉み合うシーンには5〜6時間かかっており、「おそ松とは違った部分で体を張ったかな。ボクシングしたたり、橋からぶら下がったり『それ俺がやってるってわかります?』と何回も確認しながらやったくらいのところもありますが、全て僕がやらせてもらいました」とアピール。チョロ松役の目黒は「ホストクラブに行ってホストになりきって撮影するシーンがあるんですけど、目の前に本物の高いお酒が何個も置いてあって、下手したら終わるなってひやひやしながらやってた」と苦労があったようだった。

一松役の深澤は「イヤミと絡むシーンがあって、前川さんに失礼なことを言っちゃってるので、注目してほしい」、十四松役の佐久間は「撮影した場所が文化遺産間近と言われてて、そこで大暴れしたんですよ。監督に言われてやったんですけど、撮影終わった時に『これ他の監督が見たらめっちゃ怒るかもしれない』とひやひやしてたので、歴史ある場所で暴れさせてもらったのがいい経験です。バット振り回りまくりました」と語る。トド松役のラウールは「光石研さんと取っ組み合うシーンで、研さんが新聞を丸めて『俺の頭を叩け』と言ってきてくださって、震えながら何回も叩いたんです。せめて使われててくれという思いですね」と願っていた。

オリジナルキャラクター・エンド役の渡辺は「僕は深澤演じる一松を早く見たい。一松ってすごく猫背でジト目で、本人も猫背で自分でもジト目だと言っているので、再現度が気になってしまう。早く完成した一松が見たいなという気持ち」と完成度に期待し、深澤は「しっかりこのままでいかせていただいた。猫背のおかげです」と自信を見せる。クローズ役の阿部は「6つ子が全員で喧嘩するシーンは、漫画とかだと煙の中でポカスカやっている様子を映画でも再現してるのがすごいなと思いました。参加したかったな」と羨ましがり、向井は「結構きついから。筋肉痛になったもん。僕は体力がないから結構いじられました」、深澤は「阿部ちゃんもやりたいなら後でいくらでも」と誘う。

ピリオド役の宮舘は「個人的にはアクションシーンがやはり見どころなんじゃないかなと思います。1日がかりで練習させていただいて。僕自身映像でアクションをやったことがあまりなかったんです。なのでカメラの画角だとか、どこからだったら美しく見えるんだろうとか、気をつけながら照と練習しましたね」と明かした。

  • フォトセッション中にクシャミが出てしまった渡辺翔太(左から3番目)