フジテレビ系スペシャルドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(27日21:00~)で、脚本・演出を担当する福田雄一氏が、作品への思いを語った。

福田雄一監督

――今回のお話が来た時の感想。

「この企画のお話をいただいたときはとてもうれしかったです。ただ、次の瞬間、とてつもないプレッシャーにさいなまれました。ザ・ドリフターズの歴史の一端を担うことができるだろうかという不安と、僕自身、志村けんさんへの思い入れがとてつもなく強かったので。何しろ、志村さんは少年時代からずっとテレビの前で見てきた大スターでしたから。引き受けさせていただく覚悟をしたのには理由があって、『となりのシムラ』(2014~2016年/NHK)でご一緒させていただいたときに、志村さんも会議から参加してくださり、一緒にコント作りをしながら笑いを生み出す志村さんの姿勢や笑いへのこだわりを間近で感じさせていただき、やっぱり大好きで、また一緒に作りたいという思いがあったからです」

――志村さんにお会いしたときのことを教えてください。

「『となりのシムラ』の構成会議で志村さんにお会いしました。憧れの方を目の前にして、発言をするのに、とても緊張したのですが、いざ発言してみると、“お、それいいね~”などと言っていただいたり、志村さんの気さくさに、すぐに緊張がほぐれました。その時は、いくつかのコントについて皆で話し合ったのですが、笑いを生み出すアプローチがとてもロジカルで、自分が子どもの時に楽しんでいたコントも、志村さんが、笑いに真剣に向き合って作ってこられていたことを知って、より感激しました」

――ご自身の子どもの頃の志村さんやザ・ドリフターズの思い出を教えてください。

「“ひげダンス”と“牛乳コント”が好きでした。『ドリフ大爆笑』のコントも、テレビを録音して、お楽しみ会でまねをしてました。自分自身がコントを作るきっかけがザ・ドリフターズだったのは間違いない、それぐらい好きでした」

――今回、ドラマを演出するにあたり、気をつけた点、苦労したところを教えていただけますか?

「誰もが知ってる志村さんのイメージとは逆に、知らない部分、テレビに映らないところの志村さんを描くのは大変だと感じました。ですので、みんなが知らないところにリアリティーをしっかりもたせて描くことに気をつけました」

――志村さんを演じた山田裕貴さんについて。

「本人はプレッシャーだったと思うんですが、志村けんさんの役、本当にピッタリで、山田裕貴くんにやってもらえて良かったと思ってます。コント練習は、異常なほどしていました(笑)。しっかり準備してくれていたんだと思います。アドバイスいらずでした」

――勝地涼さん、加治将樹さん、松本岳さん、遠藤憲一さんはいかがでしたか?

「ザ・ドリフターズのメンバーは、基本的に似せるということが大前提にあったので、そこをリアルに演じていただけて、本当にありがたかったです。遠藤さんのいかりやさんも本当に素晴らしくて、声を寄せるか寄せないかは、演技を優先することを選択されたのですが、それも、リアリティーを追求してこそで、本当にハマってました」

――福田組ではおなじみのムロツヨシさんはいかがでしたか?

「テストから本番まで、全部違うことをやっていて、面白かったです」

――印象に残ったシーンやエピソードがありましたら教えてください。

「志村さん役の山田裕貴くんが、実家にザ・ドリフターズのメンバーになったことを伝えるシーン。涙を潤ませながら、電話するのが、印象的でした。思わず泣きそうになりました」

――この作品で監督が一番伝えたいことを教えてください。

「志村けんさん、ザ・ドリフターズが、笑いのために真剣に取り組む姿、志村さんが、それを望んでいるかはわからないけれど、僕は、見てもらいたいと思って、この作品を作りました」

――視聴者の皆様へ見どころ含めたメッセージをお願いします。

「志村けんさんのことがあれほど大好きだった自分が、間違いなく見たかったものなので、是非皆さんに見ていただきたいです」

  • (左から)山田裕貴、松本岳、遠藤憲一、勝地涼、加治将樹

(C)フジテレビ