米Googleが2022年にGoogle PlayのゲームをWindows PCで遊べるようにする。12月10日に米ロサンゼルスのMicrosoft Theaterで開催されたゲームイベント「The Game Awards 2021」で公表した。

The Game Awards 2021の間に「Google Play Games」の提供を予告するGoogleのコマーシャルが流され、それを受けてイベント内でホストが「そうなんです。あなたのお気に入りのモバイルゲームをPCでプレイする新しい方法が2022年に始まります。Google Play Gamesを通じて、ゲームをポケットからデスクトップに持ち出してシームレスに続きを遊べます。Google Play Gamesは2022年に間もなく登場します」と紹介した。

ティザー広告から分かるのは2022年の提供開始予定とモバイルとの連携のみ。詳細は不明だが、The Vergeの報道によると、クラウドからストリーミングするクラウドゲーミングではなく、Windows PCデバイスでAndroidアプリを実行できるようにし、Windows 10とWindows 11をサポートする予定。Googleがアプリを配布するという。

WindowsでAndroidゲームというと、MicrosoftがIntel、Amazonとのパートナーシップを通じて、Windows 11でAndroidアプリをサポートする機能の準備を進めており、10月に同機能を備えたWindows 11のプレビュー版の提供をWindows Insiderプログラムのベータチャネルで開始した。ARMベースのデバイス用にネイティブに構築されたAndroidアプリを、IntelやAMDのプロセッサでも動作させるためにMicrosoftは「Intel Bridge Technology」を採用し、「Windows Subsystem for Android」によってAndroidアプリは機能する。Windows 11 PCユーザーへのAndroidアプリ/ゲームの提供については、AmazonのApp Storeがインストールやアップデートを担う。

Googleがどのような技術を用いてIntelやAMDのプロセッサを搭載したデバイスでAndroidゲームの動作をサポートするか不明だが、Windowsに統合された技術に依存しない仕組みになるという。

他のサービスでは、米BlueStacksが10月にクラウド型のゲームプラットフォーム「BlueStacks X」を発表。クライアントアプリまたはWebブラウザを用いて、パソコンやタブレット、スマートフォン、テレビなど幅広いデバイスでAndroidゲームを遊べるサービスのベータ提供を開始した。