Corsairから新たな簡易水冷CPUクーラー「iCUE ELITE LCD」シリーズが発売された。水冷ヘッドに2.1型液晶を備え、さまざまな情報を表示できるほか、Alder Lakeこと第12世代Coreプロセッサで採用となった新たなCPUソケット「LGA1700」に標準で対応しているのが大きな特徴だ。ラジエーターサイズが24cmの「iCUE H100i ELITE LCD(CW-9060061-WW)」と32cmの「iCUE H150i ELITE LCD(CW-9060062-WW)」をラインナップ。今回は後者のiCUE H150i ELITE LCDのレビューをお届けする。MTP 241WのCore i9-12900Kをどこまで冷やせるのかに注目したい。
CorsairのiCUE H150i ELITE LCDは、36cmのラジエーターを採用する簡易水冷タイプのCPUクーラー。対応CPUソケットはLGA2066/2011-3/2011/1700/1200/1156/1155/1151/1150、Socket sTRX4/TR4/AM4/AM3+/AM3/AM2+/AM2と幅広く、Intel、AMD環境のどちらでも利用できる。最新モデルということもあり、LGA1700に標準対応しているのがポイントだろう。
CorsairのiCUEシリーズと言えば人気の簡易水冷クーラーだが、iCUE H150i ELITE LCDでは水冷ヘッドに2.1型のIPS液晶を搭載しているのが特徴と言える。小さな液晶だが、解像度は480×480ドットと高く、色の再現性が高いIPSパネルということもあって表示は非常に鮮やか。同社の製品を総合管理できるアプリ「iCUE」を使うことで、CPU温度やファンの回転数といったシステム情報のほか、30MBまでの画像(PNG、JPG、BMP)やGIFアニメーションを表示させれる。液晶の周囲には24個のRGB LEDも搭載しており、こちらもiCUEアプリで発光パターンや発光色をコントロール可能だ。
ラジエーターに取り付けるファンは12cm角が3基。回転数の調整に対応したML RGB ELITEファンを採用しており、ファンにもRGB LEDが内蔵されている。450rpmから2,000rpmと幅広く回転数が調整可能とCPUの温度が低い時には静かに、温度が上昇すると回転数を高めて冷却力を発揮できるのが強みだ。
水冷ヘッドとファンは、付属のiCUE Commanderに接続する。ファンとLEDを最大6基ずつ制御可能と、システム全体の冷却とLED(Corsair独自の4ピン対応に限られるが)を一括管理できるのが便利だ。iCUE Commanderの電源はSerial ATA用の電源ケーブルを使用し、マザーボードとはUSB 2.0のピンヘッダで接続する。