シャープは10月6日、独自の空気清浄化技術「プラズマクラスターNEXT」と、冷房中の湿度をコントロールできる「匠の冷房」機能を搭載したルームエアコンの新モデル、「プラズマクラスターエアコン<Xシリーズ>」(9機種)を発表した。

  • プラズマクラスターエアコン「AY-P40X2」

本体カラーは白のみで、9機種のラインナップと能力、推定市場価格は以下の通り。

  • 冷房2.2kW・AY-P22X:270,000円前後
  • 冷房2.5kW・AY-P25X:280,000円前後
  • 冷房2.8kW・AY-P28X:290,000円前後
  • 冷房3.6kW・AY-P36X:300,000円前後
  • 冷房4.0kW・AY-P40X2:310,000円前後
  • 冷房5.6kW・AY-P56X2:340,000円前後
  • 冷房6.3kW・AY-P63X2:360,000円前後
  • 冷房7.1kW・AY-P71X2:380,000円前後
  • 冷房8.0kW・AY-P80X2:400,000円前後
  • 設置イメージ

Xシリーズが新搭載した「匠の冷房」は、独自のファン制御とロング気流技術を使い、冷房中の平均湿度の上昇を抑える機能だ(約12%抑制)。シャープによると、従来機種では長時間使用しているとき、外気の湿度が高いほど部屋の湿度も上昇する傾向があった。室温がエアコン設定温度に達すると、冷房運転を停止するためだ。

匠の冷房では、冷風を送り出すファンの回転数を制御。室温を下げすぎないようにしながら、熱交換器を除湿可能な温度に調整することで、冷房運転を継続したままで室内の湿度を65%以下の快適な状態に保つ。

  • AIOTエアコンログ分析結果

ロング気流技術は、弱い風量でも冷気を部屋の隅までしっかり届け、室内の冷えムラを抑える機能。設定温度を一定に保ちながら、平均湿度の上昇も抑えられる。

  • 匠の冷房は気流の制御により、室内を快適な湿度に保つ

  • 匠の冷房では従来モデルと比べて平均湿度の上昇を約12%抑制

  • AY-P40X2の内部

従来機種でもおなじみのプラズマクラスターNEXTは、放出するイオン濃度を50,000個/立方センチメートルまで高め、浮遊カビ菌、付着カビ菌、浮遊ウイルス、付着ウイルス、浮遊菌、浮遊アレル物質、付着排泄物臭、付着タバコ臭、付着ニオイ原因菌、静電気などを抑制。ストレスが溜まりにくく集中力が維持しやすい室内環境に整えるとしている。

  • プラズマクラスターの効果効能一覧

Xシリーズの発売に合わせて、シャープ製エアコンのAIoT機能が進化。業界初(シャープ調べ)となる、エアコンと加湿空気清浄機の連携制御を実現した。これにより、ウイルス飛沫粒子を効率よく捕集する。AIoTに対応するエアコンと加湿空気清浄機をスマホの「COCORO HOME」アプリに登録し、それぞれの設置場所を設定することで、1時間おきにウイルス飛沫粒子の捕集に適した気流を作り出す。

新機能のリリースにあたり、シャープはウイルス飛沫粒子解析の専門家である京都工芸繊維大学の山川勝史教授に協力を仰ぎ、エアコンと空気清浄機の対面設置のシミュレーションを実施。その結果、連携制御する場合としない場合では、ウイルス飛沫粒子の捕集数が平均約1.5倍も異なることを確認したという。

【動画】エアコンの真下に空気清浄機を設置して、暖房運転した場合のイメージ動画。エアコンと空気清浄機が連携しないときは、互いの気流が干渉して飛沫粒子が室内に滞留してしまう

【動画】エアコンと空気清浄機を対面設置して、冷房運転した場合のイメージ動画。互いの気流が干渉して飛沫粒子が室内に滞留することがわかる

  • 音声アシスタント(Amazon Alexa)に対応したシャープの首かけスピーカー「AQUOSサウンとパートナー(AN-SC1)」と連携した音声操作が可能

AY-P40X2の室内機の本体サイズ・重さはW798×D373×H295mm・18kg。室外機の本体サイズはW800×D300×H630mm。適用床面積(目安)は、冷房が11~17畳(18~28平方メートル)、暖房が11~14畳(18~23平方メートル)。プラズマクラスター適用床面積(目安)は約14畳(約23平方メートル)。