大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で、主人公の渋沢栄一役を熱演中の吉沢亮。 “日本資本主義の父”とされる渋沢が印刷された新1万円札のビジュアルについて吉沢は「雰囲気がガラッと変わりましたね」と笑顔で感想を述べる。2021年は現在大ヒット中の『東京リベンジャーズ』や、劇場版第3作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』など映画の出演作も相次ぎ、俳優として大きな飛躍を遂げた吉沢に、今の心境を聞いた。

  • 吉沢亮 (C)マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 AUTUMN/WINTER

吉沢は1年以上にわたり、演じてきた渋沢役について「これまでの僕はどちらかというと、意識的にオンオフをきっちりと切り替えて役を演じるほうだと思っていましたが、ここまで同じ役を演じてくると、NHKのセットに入った瞬間、もう栄一になっている気がします」と役との一体感を感じている様子。

渋沢の新1万円札については「見ました! 今までの福沢諭吉さんと比べて、親しみやすいお札になったんじゃないかなと。でも、すっと馴染めるようなデザインになったような気がします。今後キャッシュを使う機会はいっぱいあると思うので楽しみです」と答えた。

栄一役を演じるにあたり、役作りの一環として肉体改造も行ってきた吉沢。「僕自身、普段は意識的に身体を鍛え上げるということはあまりしないほうで、基本的には役作りのためにやる感じです。『青天を衝け』での栄一は、若い頃に村一番の力持ちだったという話を聞き、できるだけ体を大きくしようと思いました」と語る。

その吉沢のたくましい勇姿は、すでに放送されてきたが、そこに至るまで、ストイックに身体を鍛え上げていたそうだ。「ご飯を多めに食べて、ジムでウエイトリフティングなどの筋トレをする生活を2年近く続けてきました。でも、いざやってみたら、やればやるほど身についていくし、ウエイトで上げる重量もどんどん上がっていき、体型も変わっていくので、大変ではあるけど、やっていてすごく楽しいです。今まではそういう筋トレなどをしてこなかったから、より一層楽しめています」

とはいえ、売れっ子である吉沢が、大河1本だけに集中して臨めるはずはない。役作りでの体重のコントロールについて、人知れず苦労もしていたようだ。「役によって体重を減らしたり増やしたりすることって、長期スパンでやる分には楽しくやれるんですけど、今年の5月は、途中で1つやらなければいけない別作品の役があり、それが痩せている役だったので、そこで一気に1カ月で5kgも落としたんです。それが終わってから、また5kg増やして戻すということをやったのですが、その時は死ぬほど大変でした。ここまで急激な肉体改造をしたのは初めてでしたが、短期間で身体を変化させるようなことは、やるもんじゃないなと思いました(苦笑)」