ソニーは、コンパクトな完全ワイヤレスイヤホン「WF-C500」を10月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は11,000円前後を見込む。
同社の最上位完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」の音質や基本設計、装着性を受け継ぎ、ノイズキャンセリング(NC)機能を省くなど低価格化しながらも「妥協のない高音質」を目指した。
密閉型5.8mm径のダイナミック型ドライバーを搭載。音楽ストリーミングサービスなどの圧縮音源をCD音質相当まで補完する「DSEE」機能を備えており、高音域から低音域までバランスが良く、自然で明瞭なボーカルを追求した。さらに、独自の立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio」認定モデルにもなっている。
Bluetooth接続に対応し、コーデックはSBCとAACをサポート。iPhoneやAndroidなど、スマホの種類を選ばずに途切れにくい接続を実現する左右同時伝送方式を採用しており、動画視聴時の音声遅延も抑えてYouTubeやNetflixといった動画配信の鑑賞時にも快適に楽しめるという。イヤホンには各種操作用の物理ボタンも装備する。
1万円台前半の低価格モデルながら、ソニーのワイヤレスオーディオ機器と連携する「Sony|Headphones Connect」アプリに対応。各種設定が行えるほか、最新のファームウェアにアップデートできるようにした。
Android端末では初回のペアリング作業が簡単に行える「Google Fast Pair」をサポートし、紛失時も最後に端末と接続した場所を特定できる「端末を探す」アプリに対応。イヤホンから音を鳴らして場所を確認できるRing Device機能も備える。他にも、Windows 10 PC近づけるだけでペアリングのポップアップ画面が立ち上がる「Swift Pair」に対応する。
既存の完全ワイヤレス「WF-XB700」と比べてイヤホン本体の体積を約45%減らし、耳からの出っぱりを抑えた形状を採用。小型化したことにより、耳の小さな人や女性でも快適な装着感が得られるとする。WF-1000XM4と同様の「エルゴノミック・サーフェス・デザイン」を採用して耳の中の面で支えるように接触面を増やし、飛び出し量が小さく振動も拾いにくくした。
イヤホン本体はIPX4相当の防滴対応。カラーバリエーションとして、トレンドカラーのアイスグリーン、コーラルオレンジに加え、ベーシックなホワイト、ブラックを採用し、ファッションに合わせて選べるようにした。付属の充電ケースの小ささも特徴で、WF-XB700のものと比べて体積を約25%減らし、化粧ポーチなどにもしまえるコンパクトサイズに収めた。
連続再生時間は、イヤホン単体で最大10時間。付属の充電ケースと組み合わせると計20時間音楽を聴ける。急速充電にも対応しており、10分の充電で60分再生可能だ。重さはイヤホンが5.4g、ケースが35g。
環境に配慮したパッケージデザインを採用。WF-1000XM4のパッケージで採用しているオリジナルブレンドマテリアルではないが、付属品のイヤーピース(SS/M/LL)やUSB-C充電ケーブルも含めて、プラスチック素材を使わずに包装している。
なお、WF-C500の発売に合わせて、ソニーストアでは同ストア限定の「紛失あんしんサービス」の対象機種にWF-C500を追加。加入者であれば、片耳のみを紛失した場合も3,300円で再度購入できるという(従来機種は一律5,500円)。加入料は有効期限1年で1,100円、2年で1,650円。利用できる回数は1回。