アップルは日本時間の9月15日午前2時より開催されたスペシャルイベントにおいて、A13 Bionicプロセッサを搭載した新型iPadを発表した。発売は9月24日で、イベント終了後より予約の受け付けを開始している。価格は64GBのWi-Fiモデルが39,800円など。

  • 新型iPad

    新型iPad

第9世代となる新型iPadは、A13 Bionicプロセッサを搭載。前世代と比較して20%の性能向上を果たしており、最も売れているChromeBookの3倍、Androidタブレットの6倍のパフォーマンスを発揮するという。A13 Bionicに搭載されたNeural EngineはiPad OSで導入されるLive Textのような新世代の機械学習アプリケーションで活用される。

  • A13プロセッサ

    A13プロセッサ搭載でさまざまなアプリを快適に利用できる

  • Chromebookとの比較

    パフォーマンスはChromebookの最も売れているモデルよりも3倍速く

  • Androidタブレットとの比較

    最も売れているAndroidタブレットの6倍速い

フロントカメラは1,200万画素。今モデルから、センターフレームにiPadでも対応した。センターフレームは被写体が動き回っても常に対象をフレーム内に収めるようにする技術で、2021年4月に発表されたM1搭載iPad Proではすでに対応していたが、これがiPadでも利用できるようになったことになる。FaceTimeをはじめZoom、TikTokなどのサードパーティ製アプリでも利用可能だ。

  • センターフレーム対応

    フロントカメラはセンターフレームに対応

ディスプレイは10.2インチのRetina displayで、周囲の環境の色温度にあわせて表示を調整するTrue Toneに対応する。第1世代Apple Pencilに対応するほか、Smart Keyboardなどのアクセサリを利用できる。

  • True Tone

    周囲の環境の色温度にあわせて表示を調整するTrue Tone

  • Apple Pencil利用シーン

    第1世代のApple Pencilが利用できる

  • Apple PencilとiPad

    第1世代Apple Pencilなので、マグネットでのiPadへの取り付けやワイヤレス給電は非対応

ストレージ容量は64GBと256GBの2段階で、カラーはスペースグレイとシルバーの2色。iPadOS15を搭載した状態で出荷される。価格は、64GBのWi-Fiモデルが39,800円、256GBのWi-Fiモデルが57,800円、64GBのセルラーモデルが56,800円、256GBのセルラーモデルが74,800円。

  • ファイル画面

    最小ストレージサイズは前モデルの倍の64GB

  • Slide Over

    Slide Overで複数アプリを利用できる

  • ホーム画面

    アプリやウィジェットを配置したホーム画面

  • 翻訳機能

    翻訳機能の利用

  • FaceTime

    センターフレームに対応したFaceTime

  • 利用シーン

    強化されたパフォーマンスをさまざまな場面で活用できる

なおアップルの環境への取り組みの一環として、同時発表の新型iPad mini同様、新型iPadの外装には100%リサイクルアルミニウムを使用した。iPadのすべての機種の外装がすべてリサイクルアルミニウムとなるのは初めてのことになるという。ロジックボードに使われるスズ、外装のマグネットに使われる磁石に含まれるレアアースも100%リサイクル素材となる。

  • iPadファミリー

    新しいiPadファミリーのラインナップ