新型コロナウイルスをきっかけに、私たちの暮らしや価値観が大きく変化している。感染対策の観点から「テレワーク」や「在宅勤務」が導入され、働き方が大きく変わったという人も多いのではないだろうか。こうした働き方は今後も定着していくのか。今回は、在宅勤務をしたことがあるマイナビニュース会員205名に「今後も在宅勤務を継続したいですか?」と質問してみた。

Q. 在宅勤務をしたことはありますか?

はい 64.5%
いいえ 35.5%

Q. (「はい」と答えた方にお聞きします)今後も、在宅勤務を継続したいですか?

はい82.4%
いいえ 17.6%

Q. それはどうしてですか? 具体的に教えてください。(自由回答)

在宅勤務を継続したい理由

通勤したくない

・「電車での通勤がないので、快適に仕事ができる」(47歳男性/千葉県/設計/建築・土木関連技術職)
・「会社が遠い場所なので通勤が大変だから」(48歳男性/埼玉県/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「通勤ラッシュでストレスを感じなくていいから」(53歳女性/東京都/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「現在はコロナ感染が心配なことが一番の理由だが、コロナが収束しても通勤時間を必要とないメリットは大きいので継続したい。会社にとっても出張や通勤手当を削減できることは大きなメリットだと思う」(64歳男性/奈良県/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)

自由な時間が増える

・「時間を自由に使える」(58歳男性/大阪府/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「通勤しなくてすむので、その時間を有効に使えるから」(41歳男性/東京都/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「通勤時間が削減されて、アフター6に時間を割けるから」(34歳女性/神奈川県/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
・「時間の使い方がある程度、自分の自由になる」(59歳男性/福岡県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

コロナが心配

・「コロナがまだ心配」(52歳女性/長崎県/その他/事務・企画・経営関連)
・「コロナ感染防止の観点から、分散勤務をする方がベター」(56歳男性/岡山県/建設コンサルタント/建築・土木関連技術職)
・「コロナ感染がこわいので」(53歳女性/東京都/その他/事務・企画・経営関連)

仕事がはかどる

・「在宅ワークの方が仕事が捗ることもあるから」(46歳男性/千葉県/流通・チェーンストア/営業関連)
・「自宅は静かなので意外にはかどりますからね」(49歳男性/千葉県/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「自分のペースで仕事ができるから」(63歳男性/愛知県/その他/クリエイティブ関連)
・「集中して仕事ができ、また、リラックスして仕事ができる」(52歳男性/大阪府/その他/その他・専業主婦等)

家族と一緒にいられる

・「家族と過ごす時間が増えるため」(50歳男性/東京都/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
・「妻と子どもといられるから」(37歳男性/三重県/農林・水産/建築・土木関連技術職)
・「子どもとの時間が作れる、家庭のお手伝いができる」(38歳男性/静岡県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

家でも仕事はできると分かったから

・「わざわざ出かけて行って、顧客と直接会わなくても業務を遂行できることがわかってしまったから」(63歳男性/新潟県/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「会社に行かなくとも仕事はある程度できると分かったから。完全在宅は現状では無理だとしても、さまざまなアイテムを活用すれば、これからは在宅も主流になると思う」(57歳男性/神奈川県/専門商社/営業関連)
・「基本的に出社を必要としない業務で、技術指導の業務は、指導される側にネットのメールでのやり取りで十分可能になる。また、本来は、遠距離にある本社部門に所属しているので、通勤範囲の支社で業務をする必要がない」(69歳男性/東京都/専門コンサルタント/建築・土木関連技術職)

その他

・「在宅での仕事の流れに慣れたから」(46歳男性/栃木県/物流・倉庫/営業関連)
・「おうちが大好きだから」(51歳男性/神奈川県/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)
・「ペットの世話をしながら仕事ができる」(54歳男性/兵庫県/総合電機/事務・企画・経営関連)
・「社内の人と顔を合わせなくてもいいから」(39歳男性/香川県/食品/営業関連)

在宅勤務を継続したくない理由

業務内容的に難しい

・「看護の仕事なので、在宅勤務だけを継続できる仕事内容ではない」(28歳男性/千葉県/医療・福祉・介護サービス/その他技術職)
・「基本的に営業職なので、向いていない」(55歳男性/宮城県/建設・土木/販売・サービス関連)
・「現場仕事だから無理。ホントは楽そうだからしたいけど、何割の人ができんの」(51歳男性/北海道/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「教師をしています。リモート授業では児童の反応が分かりづらいので」(38歳女性/青森県/教育/専門サービス関連)

仕事に集中できない

・「だらけてしまうから」(30歳女性/大阪府/その他/その他・専業主婦等)
・「在宅ワークは集中できないから」(42歳男性/熊本県/その他/その他・専業主婦等)
・「自宅では落ち着いて、または集中して仕事をするのが難しい。それは独立して仕事をする場所の確保が難しいから。また、家のことが気になったり、他のことをやってしまったり集中するのが難しい」(42歳男性/静岡県/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
・「集中できない。他の事が気になる。食べる量が多くなる」(53歳男性/静岡県/コンピューター機器/IT関連技術職)

効率が悪い

・「効率が格段に悪くなるので」(40歳男性/広島県/流通・チェーンストア/営業関連)
・「効率的に仕事ができないから」(35歳女性/大阪府/銀行/事務・企画・経営関連)
・「在宅勤務は労働効率が悪い。正直怠けると思う。在宅は楽だけど、効率的に出勤するべきだと思います」(36歳男性/福島県/教育/公共サービス関連)

その他

・「動かないので太る」(53歳女性/三重県/専門店(その他小売)/販売・サービス関連)
・「家で作業だけでは息が詰まりそうだった」(55歳男性/京都府/精密機器/営業関連)
・「生産性が上がらないから」51歳男性/東京都/銀行/事務・企画・経営関連)
・「人とのコミュニケーションがとれない」(59歳女性/鹿児島県/化粧品・医薬品/その他技術職)

総評

「在宅勤務をしたことがある」と答えた205名に「今後も継続したいか」尋ねたところ、8割超が「はい」と回答。「いいえ」を大きく上回る結果となった。

在宅勤務を継続したい理由として、最も多く寄せられたのは「通勤したくない」というものだった。「通勤にうんざり」「大雨や台風のときなど出勤しなくない」「外に出る煩わしさがないと、いろいろな意味で気が楽」とのこと。通勤ストレスからの解放は、在宅勤務の大きなメリットの1つ。朝の満員電車に乗らなくてすむというのは、体力的にも精神的にも大きな負担軽減となるだろう。通勤時間の削減によって時間の余裕も生まれるため、「自分の時間が増える」「時間を効率よく活用できる」といったメリットもあるようだ。

「仕事がはかどる」と答えた人も多かった。職場よりも静かな環境で仕事ができるため「集中でき、効率よく作業できる」とのこと。また、人目を気にせず「落ち着いて、より自分のペースで仕事ができる」とのことだった。自宅なら自分で仕事しやすい環境を整えることができるため、リラックスして仕事に取り組めるのかもしれない。他にも、「フレキシビリティーが高まる」「社内の人と顔を合わせなくてすむ」「子育てとの両立が楽」などのメリットがあげられた。

一方で「在宅勤務を継続したくない」と答えた人も。「仕事内容的に在宅は向かない」という理由が多く、「続けたくても無理」だという人も。営業職やサービス業、建築業、介護、保育など、職種によってはテレワークに向かないことも。「社員間のコミュニケーション、それによって得られる気付き、アイディアなども在宅勤務では期待できない」といった意見も寄せられた。直接対面でなければ得られないものもいろいろとあるようだ。

「集中できない」と答えた人も散見された。家で仕事をしていると、家族の声や生活音などが気になり、なかなか集中できないことも。また、オフィスよりもオンオフの切り替えが難しいため、ついだらけてしまう……といったことがあるのかもしれない。その他、「動かないので太る」「メリハリがない」「結果的に長時間労動になる」といった理由が挙げられた。コロナ禍で急速に普及した在宅勤務。メリットも大きい反面、課題もあるようだ。

調査時期: 2021年8月4日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 318名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません

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