FIRE(ファイア)とは"Financial Independence Retire Early=経済的に自立し、早くリタイアする"の頭文字をつなげたアメリカ発祥の言葉です。早期リタイアのイメージは、60歳定年を5年早く退職するといったイメージですが、FIREの場合は、30代、40代で実現している人もいます。会社を辞めて自分の時間を大切にして生活することを目標としています。

とっても魅力的な言葉のFIREですが、これは宝くじが当たったら早期リタイアするといったことでもありませんし、退職前よりも生活水準を上げるリッチな「FIRE(Fat FIRE)」でもありません。話題のFIERのポイントと注意点などを解説していきます。

節約生活は必須条件

FIREを目指すためには、節約生活を継続させることが必須条件です。これはFIREを達成させた後でも継続させます。その理由は、手取りの収入から生活費と貯蓄・投資分を分けて、限られた生活費でやりくりする必要があるからです。できるだけ生活費を抑えることで、貯蓄・投資に回すことができるのです。

大きなお金の貯めどきは、3回あり、「独身時代」「夫婦共働きDINKS時代」「子どもが独立をして老後を迎えるまで」です。FIREを達成させるためには、この独身時代と夫婦共働き子どもなしのDINKS時代にどれだけ支出を減らし、資産を増やすかがカギとなります。例えば、独身実家暮らしであれば収入の半分以上は貯蓄や投資に回すといったイメージです。

FIREに必要な資産作り

FIREの目標金額は、年間の生活費の25倍の資産を築くことが望ましいとされています。年間の生活費が300万円なら7,500万円が目標額になるでしょう。そして、この7,500万円を資産運用しながら運用益と元本を引き出しながら生活します。7,500万円を貯めるには、単純計算で年間300万円なら25年、500万円なら15年で達成することができるでしょう。

ただ貯蓄に回すだけではなく、お金にも働いてもらわなければいけません。貯蓄も必要ですが、メインは株や債券などに投資をする必要があります。しかし、投資には大なり小なりリスクが伴います。相場の状況によっては資産が目減りするリスクも考える必要があるでしょう。

また、若くしてFIREを達成させるためには、25倍以上の資産が必要となるでしょう。また住宅ローンは完済もしくは相続した住宅や資産がある、子どもの教育費は貯め終わっている、もしくは子どもは持たないといった選択をして、固定費や教育費などがかからないといった条件が揃うとFIREの実現度も高くなります。

働きながらFIREする

早期リタイアと矛盾しますが、退職後は好きな仕事(ライクワーク)をしながら収入を得たり、自分の時間を優先しつつ空いた時間をパートタイム等で働きつつ、できるだけ元本を減らさないようにして生活をするセミリタイアもFIREの一つの形と言えます。

完全リタイアで働かず、海や山など自然に囲まれた場所で自給自足に近い生活をして、できるだけ生活費を掛けないFIREの形もあるでしょう。

FIREの形はひとつではなく、FIREには柔軟性が必要であると考えます。この金額を貯めたから大丈夫ではなく、最低限のお金でも楽しく生活できる柔軟性と、お金が減ってきても悲観的にならずに何かしらの対策が打てる生活力や生命力の強さも求められるのではないかと考えます。

FIREの注意点

早期リタイアはただ生活費を稼ぐために働くライスワーカーにとっては魅力的な言葉かも知れませんし、早期リタイアを目的として、日々の生活を頑張るならそれも一つの考え方でしょう。しかし焦るがあまりに、ハイリスクな投資に手を出して大やけどをしないように気を付けなければいけません。

そもそもFIREは一攫千金の夢物語ではなく、地道に家計の見直しをして無駄な出費はできるだけ減らし、浮いたお金を運用に回すといった急がば回れのような生活です。自分が理解できない投資先や借金をしないとできない投資は避けるべきですし、自分でしっかりと勉強することも大切です。そして怪しげな商材やサロンへ足を踏み入れるのもおすすめしません。自分どころか先方のFIRE資金になるだけでしょう。

FIREを実現するには、いくつものハードルが存在します。ひとつひとつをクリアしながら、甘い話にも注意しながら自分なりのFIRE像を作りながら実現させていきましょう。