ティアックは7月28日、イタリアのPA/SRスピーカーブランドdBTechnologiesのパワードスピーカー「KL 10」「KL 12」の販売を7月下旬より開始すると発表した。価格は、10インチウーハー搭載の「KL 10」が63,800円、12インチウーハー搭載の「KL 12」が74,800円。
「KL 10」「KL 12」は、小規模コンサートスペース/イベントフロアや会議室などにマッチするサイズで、利便性に優れたPA/SR用パワードスピーカー。スピーカー部は2ウェイ方式で、「KL 10」には10インチウーハーと1インチコンプレッションドライバー、「KL 12」には12インチウーハーと1インチコンプレッションドライバーを搭載する。
駆動部は、「KL 10」が400W、「KL 12」が800Wのアンプを搭載。リニアフェイズFIRフィルターにより、どのリスニングポジションに対しても均一なパフォーマンスを発揮する。世界中のコンサート現場で導入されているdBTechnologyならではのDSPプリセットを内蔵し、手軽に環境に合わせたサウンドを構築できる。
入力は3系統。チャンネル1はマイクとラインの切り替えが可能なバランス入力のXLR/TRS(6.3mmピンプラグ)コンボジャック。チャンネル2はバランスライン入力専用のXLR端子とTRS端子を装備。チャンネル3はBluetoothのワイヤレス接続となっている。出力は他のスピーカー/ミキサーとの接続を行うバランスリンクXLR出力端子で、レベルコントロール前の信号を送出するLINKモードと各チャンネル/メインのレベルコントロールに基づく信号を送出するMIXモードをスライドスイッチで切り替えられる。
キャビネットはすっきりとしたフルグリルデザインで、両側面と上面(KL 12のみ)に1つずつハンドルを用意しており、高い可搬性となっている。ステージモニターとしても利用可能な背面デザイン、チルト角を0度/7.5度に設定できるポールマウントカップにより、柔軟な使い方が可能だ。製品にはケーブルなどを収納できるポケット付きソフトカバーも付属する。
「KL 12」主な仕様
- 周波数特性:52~18,000Hz
- 最大SPL:127dB
- 指向性:90度(H)×60度(V)
- 使用ユニット:1インチ(HF)、12インチ(LF)
- ボイスコイル:1.35インチ(HF)、2.5インチ(LF)
- クロスオーバー周波数:1,800Hz(24dB/oct)
- アンプ形式:Class-D(LF)+Class AB(HF)
- アンプ部実用最大出力:800W(LF+HF)
- DSP部コントローラー:DSP 20/56bit
- AD/DA:24bit/48kHz
- 入力端子:XLR/TRSコンボ端子×1、XLR端子×1、TRS端子×1、Bluetoothレシーバー
- 出力端子:XLR端子×1
- サイズ/重さ:W365×D342×H622mm、16.5kg
「KL 10」主な仕様
- 周波数特性:55~18,000Hz
- 最大SPL:125dB
- 指向性:90度(H)×60度(V)
- 使用ユニット:1インチ(HF)、10インチ(LF)
- ボイスコイル:1インチ(HF)、2インチ(LF)
- クロスオーバー周波数:2,000Hz(24dB/oct)
- アンプ形式:Class-D(LF)+Class AB(HF)
- アンプ部実用最大出力:400W(LF+HF)
- DSP部コントローラー:DSP 20/56bit
- AD/DA:24bit/48kHz
- 入力端子:XLR/TRSコンボ端子×1、XLR端子×1、TRS端子×1、Bluetoothレシーバー
- 出力端子:XLR端子×1
- サイズ/重さ:W310×D292×H521mm、11.7kg