テレビ東京は23日、『時代(いま)の言葉(ワード)が分からないあなたと…「ついていけない子さんを愛でる」』(16:00〜)を放送する。

  • 『時代(いま)の言葉(ワード)が分からないあなたと…「ついていけない子さんを愛でる」』

    『時代(いま)の言葉(ワード)が分からないあなたと…「ついていけない子さんを愛でる」』

同番組では「仕事の問題」「ジェンダー特有の問題」「流行や世の流れ」等の聞いた事あるけど実はよく分からない、気になるけど詳しくは分からない今時テーマを、ドラマ形式で紹介していく番組。スタジオトークには昨年放送の『生理CAMP2020』にて奥手な生理についてぶっちゃけトークを繰り広げた森三中・黒沢かずこや、国生さゆり、和田彩花、草川拓弥、坪倉由幸が登場し、視聴者と同じ目線で言葉を学んで追求していく。ドラマパートでは、スタジオに出演のキャストそれぞれが、役者として出演。それに加え、クワバタオハラ・くわばたりえ、たんぽぽ・川村エミコもドラマパートに出演する。今回は「フェムテック」「サウナー」「SDGs」「PMS」といった言葉に迫った。

黒沢かずこ コメント

・収録を終えての感想は?

先輩の意見や、今のZ世代の意見も聞けて、頭が柔らかくなりました。
また生き方の選択肢は沢山あるのだなと思いました。そうじゃなきゃいけない! というものもないと思うので、皆さんそれぞれの生き方が正解だと思います。いろんな人の意見を聞いて、自分が偏った人間にならないようにしたい。
今回出演しなかったら、長いこと知らなかっただろう内容が多かったので、この機会に知れて本当に良かったです。
この番組が、コロナ禍でお互い寄り添っていくきっかけになったらいいなと感じました。

・ついていけない子を演じてみて?

まさに(私自身が)ついていけない子です。パソコンを使用しているシーンがありましたけど、家にパソコンないですし。
家にwi-fi飛んでないんですよ。携帯もコロナ禍でやっとデータMAXにしたくらいで、ギガで生活してたもんですから。
ついていけない感じですね。だから、ついていけない子の役はやりやすかったです。

・どのテーマが気になった?

1度も聞いたことのないワードは「フェムテック」でした。PMSは以前バービーが言っていて、初めて知りました。
サウナーは知っていました。「フェムテック」は全く知らなかったです。5兆円市場になるって書いてあったじゃないですか。だから、うまいこと商売に乗っかれないかな? というのと、そういう企業が増えて国が支援して、我々消費者に届く時に安くなっていたらいいなという気持ちがあります。

国生さゆり コメント

・収録を終えての感想は?

(スタジオ収録の)トークを最初に聞いておきたかった。ドラマパートでは、検索して知っているつもりではいたけど、知らないことが多いままセリフを言っておりました…。でも、良い勉強になりました。
でもあれだけざっくばらんに他の皆さんがお話しされていたのでびっくりしました。時代のギャップを良い意味で感じましたね。
自分が20代だった頃ってそんな世界のこととか、ルールのことを考えるとか、してこなかったのに、今の若い人たちは、とてもしっかりされているなと思いました。

・いしきたか子を演じてみて?

楽しかったです。
お衣装からネイルから髪型から、ちょっとバブルの匂いがしていて、情報は知っているんだけど、若い子についていけない面は共感しました。その言葉を使いたがって無理して使っているところとかも、ちょっとわかるなと思いました。
でも私は今、無理して周りについていかないようになってきています。不器用なたか子にはとても共感しました。

・どのテーマが気になった?

フェムテックかな。ドラマパートで戦隊モノの仮装をさせて頂いたのが楽しかったです。
本当はそういったのが大好きなんです。バッドマンも好きだし嬉しかったです。
でもポーズに関しては、全くできてなかった…。とんだポンコツ感でした(笑)。
フェムテックの意味が知れてよかったです。ずっと造語だと思ってました…(笑)

和田彩花 コメント

・収録を終えての感想は? 楽しかったです! 自分はライフワークの中で、常にジェンダーとかを結構勉強していて、自分で女性の在り方とか、または特有の不調だとかを考えるようになって、そういう関連する本だとかをかなり読んでいるので、今回の収録では、皆さんが知らないってことも私は全部知っていて…。
知らない方とお話しする機会が、私は今まで、逆になかったので、それがすごく良い経験でした。

・じゅうじつ子を演じてみて?

じつ子は自分と全然違って、いろんなこと知らないので、あのノリとかは自分にない要素なのでどうしたらいいかな? って思いました。でも皆さんと演技っていうよりコントみたいにできたのがすごく楽しかったです。

・どのテーマが気になった?

PMSに関しては、私も最近知りました。半年くらい前に自分もPMSがあるということが判明しまして…。
気づいたきっかけは、自分でサプリ等を使って不調に対するケアをし始めたんです。
その時、自分は今まで生理前にチョコレートをもの凄く食べたり、食後にまたご飯を食べたりしていたので、友達とも話していたのと、ニュースサイトを見たりして、自分の症状と照らし合わせていったら「これをPMSっていうんだ!」と分かりました。今日番組の中で言い忘れちゃったんですけど、最近の大きな自分の中での発見だったんです!
だからPMSは自分的には、すごく関心があることでした。

草川拓弥 コメント

・収録を終えての感想は?

正直、分からないことだらけでした。このような番組に出演するのが初めてだったので、大丈夫かな…と少しだけ不安はありましたが、色々勉強になったのと、色々なことを再確認することができたので、本当に良かったです。

・しったかぶり男を演じてみて?

台本もらったときに分からない単語が多かったのですが、役的に知ったかぶりなので、「知っていること」と「知らないこと」の境目を凄く気にしました。なのであえて調べない等、ドラマのパートは、しっかり役を作っていきたいなと思いました。
新しいドラマの感覚を得られましたし、芸人さんの方々と一緒にお芝居するのは、コントのようで面白く、笑いをこらえるのが大変でした。面白かったです。

・どのテーマが気になった?

女性のPMSだったりフェムテックだったり、そういった単語を普段一切聞くことがないので、正直スタジオでも「どうすれば良いんだろうな?」とか思いながら聞いていました。とても良い刺激を受けましたし、そういうものを抱えて日々戦っている女性の強さというものも感じました。

坪倉由幸 コメント

・収録を終えての感想は?

知らないことばかりで勉強になりました。見ている人も分かりやすいのかなと思いました。 僕もあまり今回出てきた内容に関して知識は無かったのですが、今回の機会で、結構気づいたこともありました。
良い番組だなと思います。

・ちょいわる男を演じてみて?

僕に近いところはあるかもしれないですね。あんまり知らないのに、見栄を張って、ちょっと知ったかぶる所とか。
ですが、ちょっと誇張して演じました。

・どのテーマが気になった?

フェムテックですかね。女性のことって、知っているようで全然分からないので。番組の時にも言ったんですけど、女性的には恥ずかしいのかもしれないんですけど、共有していた方が男女の関係とかも上手くいくのかなって思いました。お医者さんも通じて共有できるみたいなものがあったので、少しずつそういう世の中になっていけたら、些細な喧嘩も、変な別れも、無くなるのではないかなとは感じました。

工藤里紗プロデューサー(テレビ東京制作局) コメント

今だから告白します。数年前に「SDGs」を知ったのは、文字としてではなく会話の中。
「みんなSDGsっていうけど、若者の中ではすでに古いっすよねー?」みたいな感じで聞かれた時に「エスディージュージュ…ゥ?」みたいな、フランス語に聞こえ、意味も分からないのに「そ、そうですねー」と言ってしまいました。そんなあるまじき知ったかぶり「SDGs」。今や子供から大人までみんな知っていると思いきや、そんな事ありませんでした。そんな「テレビの知ったか」を辞め、実はよく分からん事も愛でながら、でも興味をもち面白がりながら、時代を捉えたり問題意識を持つことで、1ミクロンほど、皆が生きやすい様にポジティブに何かが変わればと思い番組を企画しました。
また、「生理CAMP2020」で、生きづらい生理ライフを送ってきた黒沢さんのお話を聞き、そしてその反響を受け、そんな人に寄り添ったり、その様をも愛でた上で一歩進められたらと思い、「ついていけない子さんを愛でる」というタイトルとコンセプトに決定しました。

コロナ禍でリアルな情報収集やコミュニケーションが減り、ネット中心の生活を送っていると世界が広がっているようで、時に狭まっていることもある「情報バイアス」に陥りがちな自分を反省しての意味合いもあります。実は虚構かもしれない「みんな知っている」や「世の中で話題」を、知らない前提に今一度立ち返ってみた次第です。

興味がないお勉強や情報よりも、エンタメにした方が楽しいなと思い導入をコメディドラマ形式に。
正解を知らないまま進む不毛なSDGs会議…、何だか凄そうだけどよくわからない「テクノロジー戦隊フェムテック」、男女が入れ替わることで知る「PMS(月経前症候群)」、盛り上がる一部と過去のイメージのままの人の乖離が進む「サウナ」。
知っている人も、知らない人も、気楽にボ~としながらお楽しみ頂けたらと思います。

「生理」という言葉を普通に話す黒沢さんや和田彩花さん。一方で、「ダイレクトなワードを口にするのは恥ずかしい、テレビの収録でそんなことを言うなんて!」と衝撃を受けていた国生さゆりさんのギャップが興味深かったです。どちらが、正しい、間違っているではなく、生きてきた「時代感の差」だなと強く感じ、坪倉さんが「男性としてははっきり言ってもらった方が、逆に分かりやすい」と言っていたのも印象的でした。そんな国生さんの、更年期が人生を考えるきっかけになった話も、ぜひ多くの方に聞いてもらいたいです。突然のテレビの予定調和感がゼロの展開でドキドキしましたが、そのような一面も真っすぐ捉えお届けできたら嬉しいです。

(C)テレビ東京