俳優の渡辺謙と豊川悦司が25日、都内で行われたテレビ朝日系スペシャルドラマ『逃亡者』(12月5日・6日 21:00~)の制作発表記者会見に出席し、撮影の裏側などを語った。

  • 渡辺謙

撮影は1年前に行われたとのことで、渡辺は「ちょうど1年前、今頃は“逃走中”だったと思います。1年を経過して、ようやくこの作品をみなさんにお届けするときが来て、ちょっと興奮しております」、豊川は「1年前に撮影しておりまして、いつ放送するのかなと思ってましたら、この年末の素晴らしい時期に、放送できることをうれしく思います」とそれぞれあいさつ。

渡辺が「1年前というよりも、1年かかったということだと思います。和泉(聖治)監督がかなり大掛かりなスタイルで撮影を続けてましたので、CG合成だとか、仕上げにもかなり時間がかかるだろうなというのはあった」と語ると、豊川は「謙さんにお会いするのは、1月のドラマの打ち上げ以来なんですけど、謙さんの顔を拝見した途端に、いろんなことが浮かんできました」と笑顔を見せた。

  • 豊川悦司

互いの印象を聞かれ、渡辺が「僕はだいたい泥だらけか、血だらけでこそこそ逃げ回っています。逆に、(豊川は)スタイリッシュでえらいカッコいいなと思って。『良いところをみんな持っていくな』って」と冗談めかして言うと、「いやいや、そんなことないと思いますけど(笑)」と否定する豊川。

その豊川は、渡辺について、「謙さんからは学ぶことが多くて、謙さんの一挙手一投足をどうしても見ちゃう。どういうふうに芝居するのか、監督とどういう話をするのかとか、なかなか見られるのは貴重でした。“生きた教科書”で、すごく自分のためになった撮影でした」と感謝した。

ドラマの見どころでもあるアクションシーンについて、渡辺は「はじめてのアクションシーンがあったんですよ。走る電車の中で、かなり激しいアクションをしました」と予告。

続けて「とても好意的に電車を貸していただいて、深夜に他のダイヤがないときに、何回も往復していただいて。やったんですけど、つり革とか、手すりとかにガンガン当たるんですよ。実際に動いている電車の中でやると、興奮しましたね。僕も生まれて初めて、走る電車の中でのアクションだったので」と振り返り、「かなり面白いテイクが撮れたと思います」と自信を見せていた。