映画『糸』(8月21日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が11日に都内で行われ、菅田将暉、稲垣来泉、中野翠咲が登場した。

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    菅田将暉

同作は、中島みゆきの名曲「糸」をモチーフにしたオリジナル作。「糸」の歌詞を元に、平成元年に生まれた男女2人が、令和を迎える31年間の中で、出逢い、別れ、そして平成の終わりに再びめぐり逢うまでの18年間を描く。

観客動員160万人、興行収入21億円を突破する大ヒットとなった同作。1人で現れた菅田に、サプライズで共演者からの質問が寄せられる。菅田が演じる漣の少年時代を演じた南出凌嘉からの「演じる上で一番大事にしていることはなんですか?」という質問が読み上げられると、菅田は「やばい、これ後輩にばちばちにカマかけられてますね」と苦笑しつつ、「体調管理ですよ」と回答。

また、片寄涼太からの「紅白の現場でお会いした以来なので、また近々お会いできたらなあと思っています。役者としても歌手としても活躍される菅田さんならではの、それぞれの仕事に対する向き合い方や意識していることはありますか?」という質問にも、菅田は「体調管理です」と回答。「喉の管理が本当に大変なんですよ。お芝居で叫ぶと次の日レコーディングなんか絶対できないので」と説明し、「のど飴を舐めたりしてます。あと唐揚げがいいと聞いて、食べてます」と対策を答えたものの、「『お前の方が知ってるやろ』と言っといてください」と片寄へメッセージを送った。

小松菜奈からは「たくさんの方に映画『糸』が届いていることに感謝します。今日は 会場にお客様がお越しいただいての舞台挨拶と聞き、ぜひ皆さんにお会いしたかったのですが、どうしてもスケジュールの都合上伺うことができず、とても残念です」と会場の観客への言葉が。「私たちのところへは映画を見てくださった方の熱いメッセージがたくさん、本当にたくさん届いていて、私の周りの方も今までないくらい観てくださった方が多くて、その反応を聞くのがとっても楽しいです。コロナ禍の中、一時はどうなってしまうんだろうと不安になってしまうこともありましたが、このタイミングに公開できたことで、人との縁やつながりなど、1番大事な何かを自分の中で強く感じた時間になったのではないかと思います。何が起こるかわからない日々の中で、周りにいる信頼している人や信じてくれる人が一人でもいてくれることのありがたさを実感しています。まだまだ映画『糸』が広まっていきますように」と長文で思いを綴る。

さらに小松は「そしてこの映画での相方・菅田将暉さんには本当にお世話になりました。菅田さんが堂々といてくれるからこそ、とても心強くて、葵として存在することができたと思います。ありがとうございました。また違う作品で共に戦えることを楽しみにしています。頑張ります」と感謝。「最後に菅田さんへ質問です。自分が演じた漣以外で演じるなら誰を演じたいですか? 男女問わず教えてください」と質問を投げかけた。

菅田は「うわ〜! え〜!?」と悩みつつ、「成田凌が演じた友人・竹原ですかね。『ファイト』をカラオケで歌うところがすごいよかったので。練習にも付き合って『原キーの方がいいかなあ? 下げた方がいいかなあ』と一緒にやってました」と明かす。しかし「女性の役もいい。男としては年齢を重ねていく描写の時にドレスアップしてとかメイクアップして、とかないから、自分が女優さんだったらやりたいなと思います」と思い至り、「竹原やめよう。葵にしよう! あの感じはなかなかない役だなと思いました」と小松の演じた役を演じたいと答えていた。