俳優の柳楽優弥と、お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村亮が、きょう25日に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『全力!脱力タイムズ』(毎週金曜23:00~)に出演する。

  • 柳楽優弥=フジテレビ提供

オープニングでは、柳楽と亮が、それぞれデビューした頃の思い出話とともに、当時の写真を公開。しかし、番組側の過度な配慮で、ロンドンブーツ1号2号の写真には露骨に加工が施されており、亮は思わず苦笑いしてしまう。

特集のテーマは、「日本国民は怒っている!」。最新の国民の生活に関する世論調査では、政治への不信や生活への不安など、国民の4人に1人が今の日本に不満を抱えているという。

そこで番組では、日本の諸問題に対する国民の怒りを、ゲストの柳楽、亮、全力解説員の吉川美代子氏、出口保行氏、メーンキャスターのアリタ哲平(有田哲平)、キャスターの小澤陽子アナウンサーの出演者6人が代弁。街頭インタビューで人々に“今怒っていること”を聞き、それらについて、ルーレットで当たった者がさらに厳しく追及していく。

「バシッと言ってやりますよ!」とやる気満々の出口氏、「子どもの作文程度のことしか言えませんが、頑張ります」と謙虚な吉川氏、そして意外すぎる言動で意気込みをあらわにする柳楽。温度差はあるものの、それぞれが前向きな姿勢を見せる中、亮だけが1人、不安げな表情を浮かべる。

かくして街頭インタビューのVTRが流れ始めると、新型コロナウイルス感染防止と経済活動の両立の難しさが浮き彫りになってしまった現状や、外交問題にまで発展している動画投稿アプリの利用規制といった問題に憤る人々の意見が紹介され、ルーレットで当たった出演者が怒りを代弁。他の出演者が「スッキリした」「スッキリしない」の札を挙げ、ジャッジしていく。

だがやがて、亮にとっては耳の痛い“怒りの声”が登場。さらに、アリタのはからいで、うまく怒れないときは代役に交代してもらえるというルールが導入されるが、その特別ルールが、ますます亮を追い込んでいく。

  • 田村亮(左)と柳楽優弥=同

収録を終えた柳楽は「前日からかなり緊張していたんですが、いざ収録が始まったら、すごく楽しくて、あっという間でしたね。笑っていいのか、笑っちゃいけないのか、よくわからないまま、気づいたら収録が終わっていて、なんだか不思議な感覚でした」と感想をコメント。

実は、お笑い芸人になりたいと思っていた時期もあったそうで、「喜びよりも先に緊張が来ました(笑)。『全力!脱力タイムズ』って、空気感が独特というか、すごく絶妙なラインの上で成り立っている番組じゃないですか。そんな中で、自分が役割を果たせるのかと考えると、これはかなりマズいぞと。ただ今回、『やぎら本』のスタッフの方が“この番組は柳楽さんに合っているんじゃないか”と言って推薦してくれたらしいんですよ。ここはひとつ、その期待に応えてみようかなと思って」と話す。

実際に収録に臨み、「やっぱり自分はまだまだだなと…本当に、もっとうまくなりたいんですよ、バラエティでの立ち回りが!自分のキャラを作りたいんです。“柳楽には、こう振ればいいんだな”とか、MCの人に思ってもらいたい(笑)。俳優にキャラは必要ないのかもしれませんけど、僕としては、いずれそういう自分も見つけられたらと思っています」と反省と意欲も。

今回の出演で、「コント風のやりとりも体験できましたし、ニュータイプの柳楽をお見せできたのではないかと(笑)。長年の夢に、少し近づけた気がします!」と充実の表情だ。

その上で、「最初から最後まで、亮さんの反応が全部面白かったので、ぜひ見て頂きたいです。それと、僕に関しては、今回、番組演出の方から“感情に波がある人を演じてください”というリクエストをいただいたので、急にすごい大声を出してみたりして、頑張ってみました。自分なりに喜怒哀楽の表現を工夫して演じさせて頂いたので、そのあたりに注目して頂けるとうれしいです。ニュータイプの僕を楽しんでいただけたらいいなと思います(笑)!」と見どころを語っている。

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