カカオジャパンの電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」で、2018年より実施されているマンガ賞「ピッコマAWARD 2020」の受賞7作品が23日、発表された。

  • 今年で3回目を迎えた「ピッコマAWARD」

ピッコマの読者データから選ばれた「絶対に面白い作品」を選ぶ「ピッコマAWARD」。3回目を迎えた今回は、2019年3月から2020年2月までにピッコマで読まれた全作品を対象に、「閲覧者数」「売り上げ」「いいね数」「初めて購入した作品」の4つのカテゴリーでポイント化し、上位作品から受賞7作品を選出する。また、受賞した作品には、「毎日を楽しくしてくれたこと」への感謝として、月・火・水・木・金・土・日をラテン語にしたLUNA・IGNIS・AQUA・ARBOR・AURUM・TERRA・SOLと名付けた各賞を授与する。

LUNA(月曜)賞に選ばれたのは、18日発売の『週刊少年ジャンプ』で最終回を迎えたばかりの『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴/集英社)。アニメ放送終了直後からピッコマ内でも人気に火がつき、2020年2月の新刊発売日には1万5,000冊以上が売れる事態に。男女問わず全年齢層にわたって人気を集め、少年マンガを読まない層にまで広がっている。

IGNIS(火曜)賞には、連載開始からわずか1年で読者数250万人以上、月間売り上げ1億円突破と日々記録を更新している『俺だけレベルアップな件』(DUBU・REDICE STUDIO、Chugong、h-goon/D&C MEDIA)。「異世界転生モノ」ファンを中心に20代、30代の男性読者から厚い支持を得ている。最新話が更新される毎週金曜深夜0時には、読者が殺到するという。

AQUA(水曜)を受賞したのは、ピッコマ読者にコミックエッセイの面白さを認知させた『今日も拒まれてます~セックスレス・ハラスメント嫁日記~』(ポレポレ美/ぶんか社)。主人公・ポレ美の切実な悩みと、揺れに揺れる心情描写のリアルさが、20代・30代の同世代女性から共感を集めている。

ARBOR(木曜)賞は、20代男性を中心に「待てば¥0」をきっかけに読み始めた読者でどハマりしてしまう人が続出した『終末のワルキューレ』(作画:アジチカ 原作:梅村真也 構成:フクイタクミ/コアミックス)。最新6巻の発売時には、ピッコマDailyランキング1位を獲得した。

AURUM(金曜)賞には、「いいね!」数が2,700万回を突破した『外科医エリーゼ』(漫画:mini 原作:yuin/Kidari Studio)。時に甘く時に切ないストーリーとかわいいイラストが20代女性の心をつかみ、現在でも月5万人以上の新規読者を増やしている。ピッコマでのヒットをきっかけに、紙のコミックス展開にも繋がった。

TERRA(土曜)賞は、閲覧者数が多く、20代男性が中心となって人気を支える一方、タイトルインパクトとハイセンスな表紙から、女性読者も獲得している『LV999の村人』(岩元健一、星月子猫、ふーみ/KADOKAWA)。「異世界転生モノ」人気が続いて作品の入れ替わりが激しくなる中、ピッコマでのノベル配信を開始した。

そしてSOL(日曜)賞に選出されたのは、「ピッコマで初めて購入した作品」カテゴリーポイントが高く、20代男性を中心に読まれている『極道高校生』(原作:lee hoon young 作画:kim eui kwon/toonplus)。連載スタートからわずか半年で急成長を遂げ、テンポの良いストーリー展開と爽快なアクションシーンが、WEBTOON特有のフルカラー・縦スクロール演出により際立ち、従来の「アウトロー好き」ユーザーにも受け入れられた。

ピッコマでは「ピッコマAWARD2020」を記念し、5月23日から6月7日まで、受賞7作品がお得に読めるイベント「ピッコマAWARD WEEK」を開催。受賞作品の無料配信や「待てば¥0」の範囲拡大をはじめ、25日からはピッコマAWARDの受賞名の由来でもある「曜日」にちなんだコイン還元キャンペーンを1週間実施する。